卒業証明書の有効期限は1年間!教習所卒業から運転免許取得までの流れや再発行の方法を解説
教習所を卒業する時に受け取る「卒業証明書」は、本免許試験を受ける際に持参しなければいけない重要な書類です。これまでに一度も免許を取得したことがない場合は知らない人もいるかもしれませんが、実は教習所卒業=自動車免許取得ではなく、その後にも必要な手続きがあります。
今回は、重要書類である卒業証明書の有効期限をはじめ、期限切れになってしまったり、紛失してしまったりした場合の対処方法など、教習所を卒業してから免許取得までに必要な手続きについて詳しく解説します。
そもそも「卒業証明書」とは
卒業証明書とは、自動車教習所(自動車学校)で卒業に必要な全課程を修了したことを証明するものです。教習所で技能・学科を修得し、卒業検定に合格することで、交付されます。
教習所卒業後に本免許を取得するためには、住民票がある地域の運転免許試験場で本免学科試験を受ける必要がありますが、その際に卒業証明書を持参すれば、技能試験及び取得時講習が免除されます。つまり、自動車教習所で卒業検定に合格していて有効期限内の卒業証明書を持っている場合は、技能試験は免除となり、筆記試験のみとなるのです。
※視力検査はございますので、問題がなければ試験会場へと進めます。
卒業証明書の期限は1年間
先ほど「有効期限内の卒業証明書」という表現をした通り、卒業証明書には1年間という有効期限が定められています。卒業証明書の有効期限内であれば、本試験はいつ受けても問題ありません。また、一度で本試験に合格しなかったとしても、期限内であれば何度でもチャレンジすることが可能です。
ただし、教習所を卒業してから時間が経ってしまうと、覚えた知識を忘れてしまう可能性が高くなるので、卒業したら速やかに本試験を受けるのがおすすめです。
また、有効期限を過ぎてしまうと取得した卒業証明書は無効になります。再び手に入れるには、再度教習所に通う必要があり、時間もお金も余計にかかってしまうので、早めの行動を心がけましょう。
自動車教習所卒業から免許取得までの流れ
自動車教習所を卒業するには、取得したい免許の種類に合わせて学科教習・技能教習を受講し、いくつかの試験に合格する必要があります。
教習の流れについては「合宿免許の流れ|申し込みから教習所卒業、本免許取得までの手順を徹底解説!」で詳しく解説しているので、合わせて参考にしてください。
先ほどもお伝えした通り、教習所を卒業したら、卒業証明書の有効期限内に本試験を受ける必要があります。ここからは、本免許学科試験について説明します。
運転免許センターで行う手続きと流れ
教習所卒業後に本免許を取得するためには、住民票がある地域の運転免許センターで本免許学科試験を受ける必要があります。本来、運転免許センターでは、実車による技能試験と筆記の学科試験が用意されていますが、その際に卒業証明書を持参すれば、技能試験及び取得時講習が免除されます。
そのほか、受験時には次の持ち物が必要ですので、忘れ物をしないようにチェックしておきましょう。
▼本免許試験の持ち物
- 本籍(国籍)記載の住民票
- 本人確認書類(マイナンバーカードやパスポート、健康保険証など)
- 申請用の写真(免許センターでも撮影可)
- 卒業証明書などの各種証明書
- 現金3,800円(受験料1,750円+交付手数料2,050円)
写真は、運転免許申請書に貼って提出するもので、サイズは縦3cm、横2.4cmと定められています。ショッピングモールやスーパーなどに設置されている証明写真撮影機であれば、「運転免許証用」のモードがありますので、そちらを選択すれば問題ないでしょう。なお、帽子やサングラスなど顔が隠れるアイテムの着用はNG。また、撮影してからの期間が長すぎても無効で、6カ月以内に撮影された写真を使用する必要があります。
続いて費用については、普通一種免許の場合、受験料1,750円、免許証の交付手数料として2,050円がかかります。試験に落ちた場合は、受験するごとに受験料1,750円が必要です。交付手数料は、合格時のみ支払います。
ちなみに、原付免許などを持っている場合は、先ほどの持ち物に加えて運転免許証も必要になるので、忘れずに持っていくようにしましょう。
次に、本免許試験受験日当日の流れを説明します。
まず、運転免許センターに出向いたら、運転免許申請書に必要事項を記入していき、持参した指定サイズの写真を貼り付けます。窓口に免許取得に必要な書類を提出し、受験料を支払うと、受付順に視力検査を受けることになります。
その後、本試験を受けるための受験票を受け取ります。受験票を受け取ったら、運転免許センター内にある試験会場で本免学科試験を受けます。筆記試験の内容は、教習所で繰り返し受験したような○×問題が90問とイラスト式の危険予測問題が5問(1問2点)です。合計90点以上で合格となり、試験時間は50分ありますので落ち着いて答えるようにしましょう。試験後、合格者発表が行われ、合格すればその日中に免許を取得することができます。
なお、本免許試験を行っている日程は、運転免許センターごとに異なるため、公式ホームページなどで、あらかじめスケジュールを確認しておきましょう。受付時間は、免許センターによって、午前だけのところもあれば、午前と午後の1日2回行われるところもあります。また、本試験を受けるために予約が必要なところもあるので、事前に確認しておきましょう。
いよいよ合格発表です。受験した会場に番号が張り出され、不合格者は退席、合格者のみ会場に残ります。合格後、免許発行手数料2,050円を窓口に支払い、指定時間に試験会場で免許を交付してもらいます。
卒業証明書を紛失してしまったら…
教習所の卒業後、運転免許センターで本試験を受けることになりますが、忙しかったり面倒だったりして、先延ばしにしてしまう人もいるでしょう。確かに卒業証明書の期限内であれば、いつ受験しても問題ないのですが、期間が空くほど卒業証明書自体を紛失してしまう可能性も高まります。ここからは、卒業証明書を紛失してしまった場合の対処方法について、解説します。
卒業証明書は再発行できる?
卒業証明書を紛失してしまった場合は、卒業した教習所で再発行が可能です。
ただ、有効期限を過ぎてしまった場合は、残念ながらもう一度教習所に通わなければ、卒業証明書をもらうことはできません。そのため、紛失していることに気付いたら、早めに対処することをおすすめします。
なお、卒業証明書を再発行するためには手数料が必要です。教習所によって違いはあるものの、費用は5,000円程度かかります。余計な出費や手間を増やさないよう、大切に保管しましょう。
発行元の教習所によって対応が異なる場合がありますので、紛失に気付いた時点で必ず卒業された教習所に確認をとるようにしましょう。
また、教習所やタイミングによっては卒業証明書に貼る写真の撮影が必要となるケースもありますので、その場合は指示に従ってください。
卒業証明書の有効期限が切れてしまったら…
教習所を卒業してから1年以上が経ってしまうと、卒業証明書を再発行してもらうことはできません。期限が切れてしまった場合に免許を取得する2つの方法をご紹介します。
方法1:再び教習所を卒業して卒業証明書を手に入れる
1つ目の方法は、再び教習所に通って全てのカリキュラムをこなし、新たに受け取った卒業証明書を持参して運転免許センターで本試験を受ける方法です。
教習所を卒業してから時間が経過するほどに、せっかく学んだ運転に関する知識も抜けてしまいます。教習所に通い直すことで、失った知識や技術を再び手に入れることができるでしょう。また、卒業証明書があれば、本試験は学科試験だけとなります。再び学び直すことで、合格率も高くなるのではないでしょうか。
ただし、この方法を選んだ場合、教習所に再び通うための時間や教習所の受講費用が必要になります。時間もお金も倍かかってしまうのは、非常に大きなデメリットです。
方法2:「一発試験」で自動車免許の取得を目指す
もう1つの方法は、教習所に通い直さずに運転免許センターで本試験を受ける、いわゆる「一発試験」です。この場合、筆記試験に加え、卒業証明書を持参することで免除される技能試験や取得時講習も受けることになります。
一発試験を選ぶ場合、教習所に通い直すよりも費用はかかりません。免許取得にかかる期間も数日で良いので、時間とお金を節約できるでしょう。
ただし、難易度は非常に高く設定されているため、知識や技能がしっかりと身についていなければ受かりません。また、「一発試験」とは俗称であり、免許取得には最短でも1週間程度の日数がかかります。過去に教習所を卒業していたとしても、次の流れに沿って試験を受けることになりますので注意しましょう。
▼一発試験の流れ
- 仮免許試験(学科・技能)
- 仮免許交付
- 路上練習(1日2時間、計5日間)
- 路上練習申告書の提出
- 本免許学科試験(学科・技能)
- 特定教習もしくは取得時講習の受講
- 免許交付
一発試験は、仮免許試験(学科・技能)からスタートします。教習所の第一段階がない状態からスタートするので時間の節約にはなりますが、技能試験の難易度は非常に高いです。学科試験、技能試験を順に合格すると仮免許が交付されます。
次に、路上練習へと移行します。路上練習は1日2時間、計5日間の練習を行わなければなりません。どんなに空いていても「1日に4時間練習して2日分…」とはならないので注意が必要です。
路上練習時には、普通免許を取得してから3年以上経過している人、もしくは二種免許を取得している人を指導者として助手席に乗せる必要があります。この条件に該当する人であれば、家族や知り合いであっても問題ありません。
また、練習時は自動車の前後に「仮免許練習中」の白地の標識を付ける必要があります。標識の大きさは縦が3cm以上、横が17cm以上と指定されており、地上から40cm以上・120cm以下の見やすい位置に付けなければなりません。運転免許センターなどで販売されている場合もありますが、自分で作ったものを使用することも可能です。
路上練習の記録は「路上練習申告書」に記載していきます。練習した日時や使用した車両のナンバー、同乗した指導者の氏名といった記載項目は都道府県によって異なるので、申告書の記入欄に従って記載しましょう。
ちなみに、路上練習以外の目的で運転することや、条件を満たさない指導者を同乗させた練習、そして、同乗者を乗せずに1人で運転した場合は、道路交通法違反(無免許運転)となります。仮免許しか持っていない状態で、原付を運転することも違反となりますので注意しましょう。
路上練習を終え、必要事項を記載した路上練習申告書を提出すると、本免学科試験を受けることができます。この学科試験に合格すると、非常に難易度の高い本免技能試験を受けることが可能になります。無事、本免技能試験に合格したら、特定教習もしくは取得時講習を受けることで、免許が交付されます。
繰り返しになりますが、一発試験における各技能試験の難度は非常に高いため、一度で合格できず、何度も挑戦する人が後を絶ちません。さらに、再び教習所に通うようになる人も珍しくないのが実情です。学科試験や技能試験を繰り返し受ける場合、費用もかさんでしまいますので、最初から教習所に再度通う方が得策といえるでしょう。
おわりに|教習所を卒業したら早めに本免許試験を受けよう!
今回は、本免許試験を受ける上で大切な「卒業証明書」について詳しくお届けしてきました。せっかく教習所を卒業しても、卒業証明書を紛失してしまったり、有効期限が切れてしまったりすると、努力が水の泡になってしまいます。
再発行や再取得には、時間もお金もかかりますので、教習所を卒業したら早めに本免許試験を受けに行きましょう。
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