免許の取得なら合宿免許にすべき!?7つのメリットを紹介
運転免許を取得するためには、通学で取得する、合宿免許に参加するという2つの方法があります。通学で取得する人も多いですが、取得までの期間や費用などを重視するのであれば合宿免許を選択したほうが良いといえるでしょう。通学タイプの教習所と合宿免許では、卒業までの期間や価格などに差があります。決して安くはなく、簡単に取得できるものではないため、方法もしっかり検討しなければなりません。そこで、合宿免許を選択するメリットについて、1つずつ紹介します。
【メリット1】最短で卒業できる
免許合宿は、すべての過程を修了するまでに必要となる学科や技能講習、認定試験のカリキュラムがあらかじめ決められています。そのため、カリキュラム通りに課題をクリアすれば、最短で卒業も可能です。自動車教習所を卒業できる最短期間は、取得したい車種ごとに道路交通法で定められています。車種ごとの最短教習時間と、1日の可能技能講習時間によって算出可能です。
普通自動車であれば、技能教習を15時限、普通自動車ATは12時限、学科教習は10時限行われ、次の段階で技能教習を19時限と学科教習を16時限行います。法律で定められた1日の最大受講時限数は、最初の段階が2時限まで、次の段階が3時限までです。しかし、3時限続けての受講は不可となります。定められた条件で算出すると、合宿免許での最短卒業日数は普通自動車ATで14日間、普通自動車MTで16日間です。通学で運転免許を取得するケースでは、早くても1カ月、遅いと3カ月以上かかることが一般的であり、合宿免許のほうが早く取得できるといえるでしょう。
運転免許取得に時間をかけたくない人や、すぐに運転免許が必要な人に最適な方法だといえます。転職などで急遽免許を取得しなければならない場合など、通学で取得するには時間がかかり、必要な時期までに間に合わないこともあるのです。また、社会人の場合、会社帰りで1時限ずつしか受講できないなどの理由から、退校することも少なくありません。そのため、カリキュラムを問題なくこなすことで最短の卒業を目指せる合宿免許はメリットが大きいです。
ただし、合宿免許での最短で卒業できる日数については注意点もあります。教習所では休校日や認定・仮免許試験を行う曜日を定めているため、卒業するまでの日数は、すべての教習所で均一ではありません。さらに、夏休みなどの長期休暇は混み合うため、通常時と比較して卒業までの最短日数が長いケースも多いです。入校する際には、料金や設備を重視してしまいがちですが、卒業目安日もチェックしておきましょう。合宿所ごとに営業時間は異なり、混雑する時期には時間割が変更されることもあります。
最短日数で卒業することを前提にスケジュールを組んでしまい、卒業日が延びて仕事や学校の予定と調整できなくなり、退校を余儀なくされるケースも珍しくありません。また、運転免許を取得できていないにも関わらずローンで支払いを続ける人もいます。自動車の合宿免許に予約をする際には、スケジュールに余裕をもって参加しましょう。
【メリット2】価格が安い
運転免許を取得するために教習所に通学するとおよそ1カ月の期間がかかり、料金は280,000円ほどかかります。一方の合宿免許であれば平均14日ほどで卒業でき、免許取得に必要な費用以外に宿泊費や交通費、食費も込みで180,000円程度のところもあるほど、平均価格が安いです。料金は時期によっても異なりますが、4月~6月、9月~12月は、普通車なら210,000円程度で免許を取得できます。春休みや夏休み以外の利用者が少ない時期にはキャンペーンを行っていることも多く、個室料金が無料やオプションが無料など、さまざまなサービスを受けられることが魅力です。通学タイプの教習所とは異なり、繁忙期や閑散期で料金が変動するものの、シングルルームに200,000円ほどで宿泊できれば非常にお得だといえます。
また、交通費も負担してもらえるため、遠方から合宿に参加しやすいでしょう。加えて、学生であれば割引料金が適用される学割や、数カ月前に申し込むことで適用される早割などの割引サービスも充実しています。キャンペーン内容は教習所ごとに異なりますが、友人やカップルで参加すると割引になるグループ割を行っているところも多いです。参加を検討している教習所で、自分に該当するキャンペーンを行っているかをチェックしましょう。
より安い価格で合宿免許に参加するために、宿泊コースを検討することも大切です。合宿免許の宿泊コースにはさまざまな種類があり、必要最小限の設備を利用できるものやサポートが付いたものまで存在します。合宿免許の費用のうち、食事が付いているコースは価格が高くなる傾向があるため、費用を節約したい人は食事が付いていない自炊のコースを選択する方法が有効です。
通学タイプの教習所と比較して合宿免許の価格が大幅に安い理由は、教習所で無駄のないスケジューリングを行えるためです。通学では、参加者がスケジュールを調整して予約をすることで技能講習を受けられます。技能講習の予約は、時間帯によってはすぐに予約で埋まってしまう、参加者の都合で予約をキャンセルするいったケースも少なくありません。そのため、教習所側がスケジュールを管理する手間がかかります。合宿免許場ではあらかじめカリキュラムを決めるため、混雑状況に応じて均等な時間割りを行うことで、指導員の配置も無駄なく行えるのです。効率良くスケジュールを調整できることが、価格の安さにつながっています。
さらに、教習所がある立地も価格に比例していることが特徴です。免許合宿で使用される教習所の多くは地方にあり、土地が安いため建物の維持や建設費用も低くなります。地方は物価も安い傾向にあり、人件費や食費を抑えられることも理由です。ほかにも、参加者の回転率が良いことも挙げられます。最短で卒業できることは参加者にとってメリットですが、教習所にとっても短期間で入れ替わることで利益を得られるためです。回転率があがれば利益も得られるため、価格を安くして参加者を集めたほうが良いといえるでしょう。
【メリット3】保証内容が充実している
合宿免許には、技能教習・技能検定の保証付きプランがあります。合宿免許では技能教習に合格しなければなりませんが、予定の期間内に技能検定に合格できず、技能教習の受講時間を増やすこともあるのです。技能教習以外の検定や試験に合格できなかったときなど、予定修了期間を過ぎても卒業できないケースもあります。基本的には、受講時間を増やしたり再試験を受けたりするごとに追加費用を支払わなければなりません。延泊が必要になれば、宿泊費用も加算されます。万が一、教習を追加しなければならない場合でも、保証内容が充実しており費用が必要ないことを認識していれば、緊張せずに講習を受けられるでしょう。
合宿免許の保証内容は、主に3種類に分けられます。1つ目が、検定試験の保証です。合宿免許の教習所へ入校してから卒業までには、修了検定と卒業検定と呼ばれる2つの技能試験があります。修了検定は仮免許取得のための試験であり、運転スキルが基準に達しているかをチェックするものです。卒業検定は免許取得のための基準を満たしているかを試験します。2つの試験の保証は、「何回分」と回数を定めて保証しており、保証回数分までは追加費用を支払わずに受験できるのです。教習所によっては、追加料金が一切かからない保証を設けているケースもあります。
2つ目は、宿泊や食事についての保証です。教習や検定に合格できずに延泊が必要になった場合にも宿泊費用がかからず、食事も付くという保証内容になります。ただし、もともとの宿泊コースが自炊であった場合は食事は付きません。一般的に、宿泊と食事の保証は「最短日数に追加で何日まで」と定められます。3つ目は、教習の保証です。定められた期間内で基準を満たす運転スキルを習得できず、教習時間を増やす場合に適用されます。「追加教習の何時限分までは追加費用がかからない」といった内容です。
ただし、保証内容を確認する際には注意点もあります。まず、同じ教習所でもすべてのプランに共通した保証が付くわけではないということです。例えば、ツインルームの宿泊コースであれば「追加料金は一切なし」であり、シングルルームでは「最短日数に追加で何日まで」と定めていることもあります。さらに、保証期間についても確認が必要です。特に、延泊の保証については期間を過ぎると1泊分の料金が追加されることもあるため、期間と宿泊料金をチェックしておきましょう。
【メリット4】運転しやすい
合宿免許の教習所があるのは地方エリアが多いです。都心とは異なり信号機が少なく、広い2車線が目立ちます。そのため、初心者でも運転しやすい環境が整っているといえるでしょう。路上停止した車の横でも、道幅が広いため車線変更がしやすく、信号機も少ないことで走行距離も長くなります。スムーズに長距離を運転することによって、運転の感覚もつかみやすいです。初めて路上教習をする際にも、都心の混んでいて狭い道路を走行するよりも、広くゆったりと車が走っている道路のほうが安心感があります。地方で免許を取得して都心で運転する場合には再度運転スキルを磨く必要がありますが、初めての運転は地方で行った方が基礎を身につけやすいでしょう。
【メリット5】食事の心配がない
合宿免許では、食事付きプランを選択すれば毎日の食事に追加料金を支払わずに食べられます。食費はプランの内容に含まれているため実質無料ではありませんが、合宿中の食費を計算せずに食べられることはメリットです。また、自分で食事を用意せずに済むため、調理や買い出しにかかる時間を勉強時間や自由時間に充てられます。最短で卒業することや、自由時間を増やしてストレスなく過ごすことにもつながるでしょう。
食事はバイキングスタイルで提供しているところが多く、性別や食事の量を問わず、参加者全員が満足できるようなシステムを取り入れています。バイキングであれば、自分にとって最適な栄養バランスを考えた食事を摂ることも可能です。合宿免許のスケジュールは、選択するコースによっては忙しい場合もあり、緊張なども加わることで疲れが溜まりやすいといえます。そのため、食事の心配もなく、満足のできる食事を摂れることは大きなメリットになるでしょう。
【メリット6】旅行・観光ができる
合宿免許に参加する際には、他県に足を運ぶ人も多いため、現地での旅行や観光を楽しむことも可能です。教習所によっては観光プランも用意されており、地元の人気スポットや地域ならではのスポーツなども満喫できます。例えば、海が近い教習所を選択すれば、海水浴やスキューバダイビングなどのスポーツを楽しめるでしょう。山や雪が多い地方の教習所では、冬に参加することでウィンタースポーツを行えます。さまざまなレジャーや観光は、自由時間に行くことが可能であったり、検定に合格すると無料で楽しめたりすることが特徴です。
また、合宿で仲良くなった人と、教習所を卒業した後に旅行をするといった楽しみ方もできます。さらに、2週間ほど他県に足を運ぶのであれば、旅行気分で参加しようという人も多いでしょう。学生の場合は、卒業旅行も兼ねてホテルプランや旅館プランなどを選択することで、運転免許と卒業旅行の思い出を同時に手にできるのです。
【メリット7】出会いがある
合宿免許は、通学での教習と比較して新しい出会いの数は多くなります。一般的に、数回顔を合わせたことがある程度の人とは仲良くなりにくいものですが、合宿免許では2週間ほどの時間を共に過ごし、何度も顔を合わせるのです。親近感がわくうえに、学生の春休みや夏休みの時期には10代~20代と同年代の人が集中するため、意気投合しやすいでしょう。友人ができるだけではなく、男女の出会いもあるためカップルが誕生することも多いです。なかには社会人の参加者もいるため、学生であれば就職活動や就職した後に役立つ話を聞けることもあります。普段知り合えない人同士が仲良くなれる場所でもあり、たくさんの有益な出会いを期待できるでしょう。
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合宿免許には、通学タイプの教習所にはない多くのメリットがあります。短い期間で集中して取得できることや、費用を抑えられる点なども魅力です。合宿免許は、忙しい社会人や早急に免許を取得したい事情がある人、経済的な負担を抑えたい学生など、さまざまなケースに適しています。運転免許の取得方法として、通学か合宿免許かを迷っている場合には、メリットの多い合宿免許を検討してみましょう。
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