免許取得ノウハウに関するコラム

自動車学校にも種類があるって本当?公認の自動車学校とは

自動車学校にも種類があるって本当?公認の自動車学校とは

運転免許を取得する方法として、自動車学校(自動車教習所)の卒業後に運転免許試験場(運転免許センター)で試験を受けるのが一般的です。そのためには、自動車学校選びが大きな鍵になるかもしれません。自動車学校は自動車免許取得を目指して通う場所というのは、多くの人が知るところです。自動車学校には公認と非公認があることを把握しておきましょう。ここでは、それぞれの自動車学校の違いをはじめ、公認自動車学校を選ぶメリットとデメリットについて説明していきます。

 

自動車学校には大きく分けて3種類ある

運転免許証を取得するためには、運転免許試験場に直接出向き、すべての試験を受験する方法があります。こちらは「一発試験」と呼ばれ、短期間での運転免許取得が可能です。ただし、実地試験(技能試験)のハードルが高いことから、自動車学校の卒業後に、運転免許試験場で学科試験や適性検査を受けるほうが早いといわれています。ただし、自動車学校はすべて同じではありません。自分に合った自動車学校に入るためにも、自動車学校の種類について知っておきましょう。

自動車学校には、公安委員会によって認められた公認の学校、いわゆる「指定自動車教習所」と、公安委員会に認められていない非公認の学校とがあります。また、非公認の学校には、公安委員会に届出をしている「届出自動車教習所」と、公安委員会の指導や監督を受けていない「指定外自動車教習所」とが存在します。このような背景から、自動車学校には、指定自動車教習所、届出自動車教習所、指定外自動車教習所の3種類に分けられることを知っておきましょう。

その一つ、指定自動車教習所は、都道府県公安委員会が「道路交通法第99条」に基づいて指定した自動車学校です。こちらについては、警察署サイトなどで案内されているため、住所地の警察署サイトで確認するとよいでしょう。指定自動車教習所は、公安委員会の公認を得ているとの意味もあり「公認自動車学校」とも呼ばれています。また、「公認自動車教習所」などの呼称もあるようですが、正式名称は「指定自動車教習所」になります。

自動車教習所は、都道府県より認定を受けている「各種学校」という点も大きな特徴です。こちらに関しては、「学校教育法第134条」においても、学校教育に類する教育を行う教育施設などの掲載があります。

 

指定自動車教習所とは?

指定自動車教習所とは、自動車運転教育を行っている施設のうち、公安委員会の基準に適合している自動車教習所のことで、全国に約1,380校あるといわれています。また、公安委員会の基準には下記の3つがあり、すべてを満たす必要があります。
・人的基準:資格のある指導員が配置されていること
・物的基準:定められた広さのコースや教習車両、学科を勉強する教室等があること
・運営基準:その他の内容等が道路交通法令の定める基準に適合していること

指定自動車教習所では、学科や技能教習の受講時間が決められています。また、技能教習に関しては、別途料金を払ったうえで追加受講が必要な場合もでてきます。さらに、検定期限や教習期限が設置されていることも大きな特徴です。このような理由から、入学に際しては通いやすい時期を選んだうえで、余裕を持って卒業を目指すようにしましょう。

指定自動車教習所かどうかを見分ける方法として「指定自動車教習所シンボルマーク」があります。こちらのマークは円形をしており、中央に乗用車のデザインが施され、円の縁(フチ)上部部分に「指定自動車教習所」の表示があるため、参考になります。

指定自動車教習所の卒業によって、運転免許試験場での2つの実地試験が免除されます。また、仮免許試験などが受けられることも、指定自動車教習所ならではの強みといえるでしょう。ちなみに、これらのメリットがあるのは指定自動車教習所の卒業生のみです。このような理由もあり、運転免許取得者の95%以上が指定自動車教習所で学ぶといわれています。

 

届出自動車教習所とは?

届出自動車教習所は非公認教習所の一つで、公安委員会へ届出している教習所のことをいいます。届出自動車教習所は、全国に約130校存在するといわれています。公安委員会は、届出自動車教習所への指導や助言ができるなどから、公安委員会とはまったく無関係でない点が大きな特徴です。ただし、公安委員会のカリキュラムに従う必要がないため、自分のペースで学科や技能を学べるメリットがあります。

届出自動車教習所では、運転免許取得までに必要な検定や仮免許試験を受けることができません。そのため、在学中に運転免許試験場まで出向き、仮免許技能試験、仮免許学科試験、本免許技能試験を受けることになります。また、それらの試験を受けるたびに実費が掛かってきます。もちろん、指定自動車教習所の卒業生と同じく、学科と適性検査の受験が必要です。なお、運転免許証取得までに掛かる受験費用が含まれている届出自動車教習所もあるため、詳細については各届出自動車教習所へ確認しましょう。

本免許技能試験は、学科・適性検査合格後に受ける流れです。また、本免許技能試験合格から免許交付までに取得時講習の受講が必要です。そのためには、講習を実施している自動車教習所へ予約のうえで受講することになります。ただし、在学中に特定講習が受講できる届出自動車教習所で学んだ場合は、本免許技能試験合格後に免許証が受けられます。ちなみに、特定教習は計7時間で、その内訳は、危険予測講習:2時間、高速道路講習:2時間、応急救護処置教習:3時間となっています。

 

指定外自動車教習所とは?

 

非公認教習所のうち、もう一つが指定外自動車教習所です。こちらの自動車教習所は公安委員会の指導や監督を受けていない点に大きな特徴があります。経営規模が小さいところが多く、なかには教習コースを持たないところも存在するといわれています。そのような教習所では、コースを借りて教習をするようです。

また、指定外自動車教習所では、学科教習がないところがほとんどのため、運転練習を目的に通う人も少なくありません。指定自動車教習所よりも費用が安い点でも注目されます。運転技量によっては短期間で修了することも可能になり、よりお得になるかもしれません。このような理由から、運転免許証失効者や、ペーパードライバーが車の運転に慣れるための場としても重宝されています。

なお、指定外自動車教習所での教習から運転免許取得を目指す場合、指定自動車教習所の卒業生とは異なり、一切の免除を受けることができません。こちらについては、届出自動車教習所に通じる点も少なくないでしょう。そのため、運転免許試験場での試験に合格するまで時間が掛かることもあり、受験回数が重なるにつれてモチベーションが下がる可能性を知っておく必要があります。このような理由から、指定外自動車教習所は自動車運転初心者向けではなく、自動車運転経験者向けともいえるでしょう。

 

指定自動車教習所のメリットとは?

3種類ある自動車教習所のなかで、指定自動車教習所を選ぶメリットが注目されています。指定自動車教習所を卒業すると、運転免許試験場での実地試験(技能試験)が免除されることが大きなメリットです。こちらの試験には、仮免許技能試験と本免許技能試験の2つがあり、いずれも運転免許試験場のコースで受けることになります。慣れない場所での試験には緊張することも多く、合格を勝ち取るのが困難ともいわれています。

しかし、指定自動車教習所には道路交通法に定められた設備が整っています。教習所内のコースや周辺の公道は教習時に走り慣れているため、落ち着いて試験に臨める利点があります。また、ふだん教習に使用する車で試験が受けられる点も大きな強みといえます。指定自動車教習所で教習を受けると、運転免許証取得の障壁ともいえる実地試験を気にしなくても済むのです。それが指定自動車教習所を卒業する最大のメリットといえるでしょう。

指定自動車教習所の卒業生が運転免許試験場で受けるのは、学科試験と視力検査などの適性検査のみです。もし、それらの試験に一発合格できれば、運転免許試験場へ足を運ぶのは一度で終わるメリットもあります。学科試験と適性検査に受かれば、その場で免許証が交付されるからです。運転免許試験場での試験は平日に行われるため、仕事を休む回数が少なくて済む点も大きいといえるでしょう。

資格のある教習指導員(教官)に教われることも指定自動車教習所ならではのメリットです。指定自動車教習所の教習指導員になるには「教習所指導員資格」の取得が不可欠です。こちらの資格試験は大変厳しいため、それに合格した教習指導員は指導に必要な知識や技術を兼ね備えています。もちろん、教習指導員と自分との相性などもありますが、指導能力面で心配しなくても大丈夫です。

 

指定自動車教習所のデメリットとは?

指定自動車教習所に入るためには、デメリット面を知ることも大切です。指定自動車教習所のカリキュラムはどこも同じのため、当たり外れはないでしょう。ただし、所定のカリキュラムを消化する必要があり、働きながら通うのが難しい人もいるかもしれません。特に、学科教習は一人でも学べるのに、指定自動車教習所では授業に出ることが不可欠とされています。

指定のカリキュラムをこなすために時間が掛かることから、教習所卒業までの日数が長くなる人も少なくないでしょう。技能教習では予約が取れないと、必要なカリキュラムをこなすこともできません。仕事が忙しい時期には教習所通いが困難なこともでてきます。また、技能教習の間隔が空くと、せっかく学んだことを忘れてしまう場合もあるでしょう。もちろん、土日や夜間教習の効率的な活用によって早期の卒業を目指すことが可能です。

指定外自動車教習所などよりも費用が割高になる点も、指定自動車教習所が持つデメリットといえます。こちらの自動車教習所では、運転免許試験場での実地試験免除に値するスキルを付ける必要性から、充実したカリキュラムが設定されているからです。また、追加教習を受けるための費用が必要になる場合もでてきます。期限内に卒業できない場合は、最初からやり直しになるため、それ相当に費用が要ることも知っておきましょう。

運転免許の取り消しになった人などは、運転免許証を取り直す必要があります。そのようなケースでは、運転技術に熟練している人が少なくないでしょう。指定自動車教習所では最初から受講する必要があるため、時間を無駄に感じることもでてきます。

 

指定自動車教習所に認定される条件とは

指定自動車教習所に認定されるには、3つの指定基準(人的基準、物的基準、運営基準)のすべてを満たす必要があります。

・人的基準
指定自動車教習所には、法令上の資格要件を備えた管理者の配置が不可欠です。また、法令上の資格要件を備え、公安委員会の審査に合格した教習指導員や技能検定員の配置も必要になります。なかでも、技能検定員は都道府県公安委員会の技能試験を代行するため、検定中の業務は「みなし公務員」扱いとされます。そのため、技能検定員の業務には公平性が強く求められることを知っておきましょう。

・物的基準
指定自動車教習所には、コースの敷地面積をはじめ、コースの種類、形状や構造が法令の基準に適合することが不可欠です。また、技能教習や技能検定に必要な車種を備えていることも大事な条件です。指定自動車教習所では学科教習も必須になるため、それに適した建物や設備、機材を揃えることも求められます。

・運営基準
指定自動車教習所では、法令によってカリキュラムが決まっていることが大きな特徴です。新規で普通自動車運転免許取得を目指す場合、学科教習:26時限(第一段階:10時限、第二段階:16時限)、技能教習:34時限(第一段階:15時限、第二段階:19時限)を満たすことが大切です。ただし、限定ATの場合、技能教習:31時限(第一段階:12時限、第二段階:19時限)で、MTよりも3時限少なくなります。ちなみに、第一段階は所内コースでの教習、第二段階では路上コースでの教習を行います。また、技能教習には追加教習の可能性があることを把握しておくとよいでしょう。

指定自動車教習所は、これらの条件を満たしていることが大きな強みです。設備やカリキュラムはもちろん、教習指導員の質も高いため、充実した指導を受けられることがメリットといえるでしょう。

 

安心と実績で選ぶなら公認の自動車学校!

指定自動車教習所、届出自動車教習所、指定外自動車教習所それぞれに特徴があるため、自分のニーズに即した自動車学校を選ぶことが大切です。もし、運転免許試験場での本免許技能試験の免除を期待するなら、公認教習所である「指定自動車教習所」を卒業するメリットが大きいでしょう。特に、運転免許証を初めて取得する人は、指定自動車教習所を選ぶことが大事なポイントです。お目当ての自動車学校の入学に際しては、公認教習所かどうかについて事前に調べておくことをおすすめします。 

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合宿免許アイランド運用編集部

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