免許取得ノウハウに関するコラム

免許を取得後は何をやればいいの?やっておくことまとめ

免許を取得後は何をやればいいの?やっておくことまとめ

運転免許の取得を終えたとしても、それですぐに車の運転ができるわけではありません。さまざまな手続きが必要であり、注意しなければいけないこともたくさんあります。免許取得したばかりの初心者は、まだ運転に慣れていないため、事故を起こしてしまう可能性が高いです。事前にどんな点に注意するべきか理解していれば、未然にトラブルを防げるでしょう。そこで、免許取得後にする必要のある手続きや注意するべきことなどを解説します。

 

初心者マークの決まりについて

運転免許を取得したばかりの人は、いわゆる初心者マークを表示することが義務づけられています。初心者マークの正式名称は「初心運転者標識」であり、日本の道路交通法によって定められた標識の一つです。実はこの制度が導入されたのは1972年の10月1日からであり、道路交通法第71条の5 第1項で決められています。普通自動車一種運転免許証を取得してから1年を経過するまで、初心者マークの表示をしなければいけません。

初心者マークの表示義務のある1年には、免許の効力が停止されていた期間は含まれないです。そのため、免許取り消しにあってしまった場合は、免許取得して1年以上経過していても、初心者マークを表示しなければいけないケースがあります。初心者マークを貼る位置は車体の前面と後面の両方であり、地上0.4m以上1.2m以下で見やすい場所に装着しましょう。

ちなみに、初心者マークは表示義務期間を終えたあとに貼りつけていても違反にはなりません。そのため、運転に自信のない場合や久しぶりに運転するケースなどでは、初心者マークを活用するとよいです。そうすれば、周りの車両は配慮してくれて、道を譲ってもらえるケースも増えます。法律によって、初心者マークの表示のある車両を周囲の車は保護する義務があるのです。もし、初心者マークを付けている車に対して幅寄せや無理な割りこみをすると、初心運転者等保護義務違反となり罰則があります。ただし、この罰則は被害者が運転免許を取得して1年以内の場合に限られるため注意しましょう。

 

初心運転者期間制度について

原付免許や普通二輪免許、大型二輪免許、普通免許を取得してから1年間は初心運転者期間と定められています。これが初心運転者期間制度であり、免許を取り立ての初心運転者が安全な運転をし、運転に関する知識や技能の定着を図ることを目的とした制度です。注意点として、原付免許の初心運転者期間中に上位免許である二輪免許や普通免許を取得した場合には、上位免許取得を完了した時点で原付の初心運転者期間は終了します。また、普通二輪免許の初心運転者期間中に大型二輪免許を取得した場合にも、普通二輪免許の初心運転者期間は終了して、大型二輪免許の初心運転者期間が始まるのです。

もし、免許取得後1年で違反点数が一定基準以上になると、初心運転者講習を受けなければいけません。また、受講しなかったり、受業後に違反を重ねたりした場合は、再試験が行われることがあります。事故が多くて違反を重ねた初心運転者に対して適切な講習を実施することで正しい知識や技術の定着を促し、事故の防止を防ぐのです。もし、初心運転者期間制度で定められたルールを守らなければ、運転免許の取消処分が行われることがあります。

 

初心者が起こしやすい違反や事故について

運転免許を取得したばかりの初心者はさまざまな違反や事故を引き起こす可能性があるため十分注意して運転しましょう。たとえば、追突事故を起こしてしまうことは多く、不十分な車間距離や居眠り運転、漫然運転、脇見運転などが原因となります。左右後方にばかり注意を向けて、前方を意識しなかったために、前の車両に衝突することが多いです。スピードを出しすぎてとっさの判断ができずに衝突事故を起こすこともあります。

夜間事故も初心者によく見られるケースであり、交通量が夜間になると少なくなりスピードを出しすぎることがあるからです。また、夜間は視認性が低くなって事故を起こしやすいため、安全運転を心がけましょう。対向車のライトにも注意する必要があり、夜間には危険が多いのです。初心者は、カーブの際に正面衝突を起こすケースもよくあります。減速せずにカーブするのが原因であり、きちんと徐行しながら曲がることで防げるため意識しましょう。

初心者に限らず、交通事故を起こすドライバーは安全運転義務違反していることが多いです。安全確認を怠ると交通事故が起きる可能性は高くなってしまい、とても危険な状態であると自覚しましょう。また、初心者マークの提示義務を違反してしまう人も少なくありません。バレないだろうと考えるのですが、不審な運転をしていると警察から免許の提示を求められるケースがあります。交通事故や違反で警察に止められたときに、初心者マークの表示義務違反も発覚するケースもあるのです。また、シートベルト着用違反も初心者の起こしやすい違反であり、シートベルトは自分の身を守る重要なもののため、必ず装着しましょう。運転に慣れてくると、気が緩み、安全運転を怠る人が多いです。免許を取得して数カ月無事故だったとしても、将来の事故の可能性は常に存在します。自身の運転に慢心しないことが重要です。

 

事故や違反を起こしたら

初心運転者期間内に事故や違反などを犯した場合には、一定基準に該当していると初心運転者講習を受けなければいけません。基準は、違反点数の合計が3点以上の場合です。ただし、3点の違反1回で3点に達したケースは除きます。この場合の一定基準とは、普通免許であれば普通自動車の違反点数、普通二輪免許の場合は普通二輪車の違反点数のことです。したがって、普通免許の初心者運転者期間内の人が、普通車で2点、原付で1点の違反をしたとしても、合計点数は3点ではなく2点となり、初心運転者講習を受ける必要はありません。

初心運転者講習の対象となった人が、講習を受講しない場合や受講後に違反などを犯して一定の基準に該当しない場合には、再試験が実施されます。再試験に合格できなかったり、試験を理由なく受験しなかったりすると免許が取り消されるため注意しましょう。ただし、取り消されるのは再試験の対象の免許のみであり、それ以外の免許には影響しません。また、初心運転者期間の免許取消には欠格期間がなく、すぐに再取得を目指すことができます。

初心運転者講習は、危険予測訓練や運転演習、グループディスカッションといった内容です。講習を受けるためには料金を支払う必要があります。また、上位免許を取得した場合には、初心運転者講習が免除されます。

 

自賠責保険と任意保険について

車を購入する場合には、万が一の事故の際に助けとなる自動車保険に加入します。自動車保険には自賠責保険と任意保険があり、このうち自賠責保険は車を買えば自動的に加入することになるものです。加入していないと車検を通ることができないため、自賠責保険は強制保険とも呼ばれます。一方、任意保険は強制ではなく、自分で加入するかどうか決められるのです。ただし、任意保険のほうが補償内容が充実しているため、ほとんどの人が加入しています。たとえば、自分への補償や車の補償が含まれているのは任意保険のみです。任意保険に未加入だと、事故の加害者となったときに賠償金を支払えないケースがあります。

自賠責保険は事故被害者の最低限の救済をすることが目的であり、補償範囲は相手方の身体のみです。しかし、交通事故では、たとえ自分が加害者であっても、自分の身体と車両に被害が及ぶことがあります。そのときに、自賠責保険から保険金が出ることはありません。そこで、もしものケースに対処するために任意保険が必要となるのです。任意保険の補償内容は多岐にわたっており、相手方だけではなく自分や同乗者の身体や物なども補償されます。たとえば、ガードレールや電柱、信号機などを壊してしまった場合の補償も任意保険にはあるのです。また、任意保険には特約をつけることができ、ロードサービスを受けられる商品もあります。たくさんの任意保険があるため、内容をよく比較して検討しましょう。自賠責保険でカバーできない部分を任意保険で補うことでリスクヘッジとなります。

 

車選びのポイントとは?

車の免許を取得したばかりの頃は、すぐにでも自分の車が欲しくなるものですが、慎重に選ばなければいけません。車の選び方によって費用が大きく変わり、運転のしやすさにも違いがあるからです。特に最初の車は、まだ運転に慣れていないことから、こすったりぶつけたりする可能性が高いでしょう。そのため、せっかく買った車が傷だらけになってしまうことがあると割り切ることが大切です。特に免許を取ってから最初の1年は事故を起こしやすいため、キズや凹みが生じても気にしないで済むような車選びをしましょう。あまり費用をかけないためにも、車両代や保険料の高くならない車を選びます。

初心者は、運転しやすいサイズと形の車を購入することが大切です。車のサイズは小さいほうが最初のうちは運転しやすく、全長と全幅に注目しましょう。初心者は車の前後左右の感覚をつかみにくいのですが、小さい車だとこすってしまう可能性が低いため安心できます。ボンネットが長くないことも重要であり、運転席から車の先端までの距離が短ければ前方をぶつけてしまうリスクを減らせるのです。自分の好きなサイズや形を選ぶのではなく、運転しやすいことを最優先にして、なおかつ疲れにくい点も重視します。また、サイズが小さいのが良いといっても、身体の大きな人にとっては窮屈さを感じるケースもあるでしょう。そのため、ドライバーの身体の大きさに合っていることも重視して、車選びをします。

最初の車は数年経てばすぐに乗り換えるつもりで買うという考え方をすれば、中古車も候補になるでしょう。中古車は安く買うことができて、ちょっとしたキズや凹みができてもあまり気になりません。初心者は車のキズや凹みを避けられないものとして考えましょう。最初のうちは練習のつもりで中古車に乗り、運転に自信がついてきてから本当に欲しいクルマを買うのです。中古車は保険料も抑えることができるため、あまり費用はかかりません。

 

免許の更新手続きについて

運転免許は定期的に更新しなければいけないため、忘れないようにしましょう。免許を新規に取得した場合、有効期限は3年であり、帯の色はグリーンです。初回の更新の際には初回更新者講習を2時間受けることになります。更新費用は2018年10月現在で3,850円であり、これには更新手数料と講習手数料が含まれています。免許更新を終えると、3年間のブルー免許をもらえます。この初回更新者講習には条件があり、それは無事故であり、無違反あるいは3点以下の違反が1回までです。それ以上の違反や人身事故を起こしていると、違反運転者講習を受ける必要があります。また、免許の更新手続きについては、条例によって定められているため、住んでいる都道府県ごとに料金や期間が異なるため、確認しておきましょう。

初回更新者講習以降の更新では、それぞれの条件ごとに違反運転者講習と一般運転者講習、優良運転者講習のうちいずれかを受けることになります。いわゆるゴールド免許を取得できるのは優良運転者講習であり、過去5年間無違反であり、怪我のある事故や道路外致死傷がないことが条件です。ゴールド免許になれば、さまざまな点でメリットがあるため、初回の更新を終えたら目指してみましょう。

免許の更新が必要な際には更新連絡のハガキが届くため、それを持参して警察署や免許更新センターへ行きます。ほかに必要なものは、免許証や更新費用、印鑑などであり、住所変更がある場合は変更先を確認できる書類を持参しましょう。更新連絡のハガキはなくても手続きすることは可能ですが、余分な時間がかかってしまいます。また、免許更新時には適性検査が行われ、視力をチェックされるため、メガネやコンタクトを忘れてはいけません。免許証の写真は、施設内で撮影が行われます。講習の内容は交通安全に関連した講義やビデオであり、重要な内容のため真剣に受講しましょう。新しい免許を受け取ったならば、個人情報に間違いがないか確認します。

 

安全運転が一番のポイント!

運転免許を取得した後は、初心者マークを表示して、交通事故や違反に注意しながら運転することが求められます。また、車を購入する際には、運転しやすい車両を選ぶべきであり、保険にも加入しなければいけません。免許取り立ての人は特に交通事故を起こしやすいため、安全に気を配りながら運転しましょう。 

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合宿免許アイランド運用編集部

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