運転免許は何歳から取得できる?種類別の年齢条件の違いも解説!

普通自動車運転免許は18歳から取得できますが、運転免許の種類によって取得できる年齢条件が異なることをご存知でしょうか。
本記事では、運転免許を何歳から取得できるのか、運転免許種類別の年齢条件について徹底解説。普通自動車免許から原付、バイク、さらには、タクシーやバスなどのプロドライバーになるために必要な第二種免許まで、詳しくご紹介します。
また、高校生の運転免許取得における注意点や、免許取得の年齢・時期的なベストタイミングについてもまとめていますので、これから運転免許の取得を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
運転免許の取得年齢は何歳から?
日本では、運転免許の種類によって取得可能な年齢が細かく定められており、最低取得年齢は16歳から21歳までさまざまです。自動車やバイクなどの種類、さらには用途によっても変わってくるため、自分が欲しい免許の条件をしっかり確認しておく必要があります。
それでは、免許の種類別に詳しく見ていきましょう。
普通自動車運転免許の年齢条件は18歳から
普通自動車運転免許(普通免許)は、最も一般的な免許であり、日本では18歳以上でなければ取得することができません。つまり、18歳の誕生日を迎えるまでは、たとえ教習所の学科や技能教習をすべて修了していたとしても、免許証を手にすることはできないのです。
ただし、実際の教習所への入校については、17歳から可能となっています。これは多くの方が高校3年生の時点で教習所に通い始められるよう配慮されたものです。自動車学校では17歳から入校できますが、仮免許が発行される修了検定時には18歳になっている必要があります。
その他運転免許種類別の取得年齢条件
普通免許以外にも様々な種類の運転免許があり、それぞれ取得できる年齢条件が異なります。ここでは、大きく第一種運転免許と第二種運転免許に分けて、取得年齢条件を詳しく見ていきましょう。
関連ページ:免許の種類から合宿免許を探す
第一種運転免許(自動車・原付・バイクなど)の取得年齢条件
第一種運転免許は、公道を走行するために必要な免許です。
免許の種類 | 取得年齢 | 備考 |
原付免許/小型特殊免許 | 16歳以上 | 原付免許では排気量50cc以下の原動機付自転車を運転可能 |
普通二輪免許 | 16歳以上 | 排気量400cc以下のバイクを運転可能 |
大型二輪免許 | 18歳以上 | 排気量制限なしのバイクを運転可能 |
普通免許 | 18歳以上 | 17歳から教習所に入校可能 |
準中型免許 | 18歳以上 | 2017年に新設された免許 |
大型特殊免許 | 18歳以上 | 建設機械などの特殊な車両を運転可能 |
牽引免許 | 18歳以上 | 他の免許(普通、中型、大型、大型特殊のいずれか)の所持が必要 |
中型免許 | 20歳以上 | 特別な教習を修了した自衛官は19歳から取得可能 |
大型免許 | 21歳以上 | 特例教習修了後19歳から取得可能。2022年法改正で条件付きで19歳から取得可能に |
第二種運転免許(タクシー・公共バスなど)の取得年齢条件
第二種運転免許は、タクシーやバスなど旅客を運送する事業用自動車を運転するために必要な免許です。人命を預かる重要な仕事となるため、一定期間の運転経験も求められ、第一種運転免許よりも厳しい年齢条件が設けられています。
免許の種類 | 取得年齢 | 備考 |
第二種免許(普通・中型・大型) | 21歳以上 | 一般的な条件。人を運ぶ事業用車両の運転に必要 |
第二種免許(特例) | 19歳以上 | 特別な教習を修了し、普通免許等を1年以上保有していることが条件 |
参照:受験資格|警視庁
運転免許の年齢制限がある理由
運転免許に年齢制限が設けられているのには、明確な理由があります。
まず第一に、法的根拠として、道路交通法で免許種別ごとの最低年齢が規定されています。これは責任能力のない未成年者による危険行為を防止するためです。普通免許の場合は18歳以上と定められており、これは法的に一定の判断能力が備わったとみなされる年齢です。
第二に、社会的責任の観点があります。運転には交通標識の理解、危険予測、緊急対応などの能力が求められます。車は便利な移動手段である一方、使い方を誤れば凶器になりかねません。年齢制限は、一定の社会的成熟度を確保するための基準となっています。
最後に、国際的な整合性も重要です。各国の運転免許取得年齢を見ると、アメリカの16歳やイギリス・ドイツの17歳など例外はあるものの、多くの国が18歳を基準としています。日本の普通免許の18歳という基準は、国際的にも標準的な水準なのです。
このように、運転免許の年齢制限は、若者の安全を守るとともに、社会全体の交通安全を確保するための科学的・社会的根拠に基づいた重要な仕組みとなっています。
誕生日の前から教習所に通うことはできる?
「運転免許を取りたいけど、まだ18歳になっていない」という方でも、実は誕生日前から教習所に通うことが可能です。ただし、教習所によって条件が異なる点には注意しましょう。
通常の自動車教習所では、18歳の誕生日の2ヶ月前から入校できるケースが一般的です。これは教習所のカリキュラムを考慮した入校時期で、多くの教習所がこのルールを採用しています。なお、合宿免許の場合は、最短で誕生日の約1週間前から入校できる場合もあります。
一方で、重要なポイントとして、仮免許の取得は18歳に達していることが絶対条件です。つまり、学科や技能教習を誕生日前から始めることはできても、仮免許の試験を受けられるのは18歳の誕生日以降になります。
教習所への入校時期については、希望する教習所に直接問い合わせるのが最も確実です。自分の誕生日を伝えて、いつから入校できるか、どのようなスケジュールで免許取得が可能かを相談してみましょう。
高校生でも運転免許は取得できる?
「高校生でも運転免許は取れるの?」という質問をよく耳にします。結論から言えば、年齢条件を満たしていれば高校生でも運転免許を取得することは可能です。
ポイントとなるのは先ほども解説した「18歳以上」という年齢条件です。高校生の多くは16〜18歳であるため、高校3年生の時点で18歳の誕生日を迎える生徒は、在学中に免許を取得できる可能性があります。
しかし、単に年齢条件を満たすだけでなく、高校生が運転免許を取得する際には、いくつかの注意点があります。ここでは、高校生が免許を取得する際の具体的な注意点について、詳しく見ていきましょう。
高校生が免許を取得する際の注意点
1.高校生の免許取得は保護者の同意書が必須
高校生は基本的に未成年であるため、運転免許を取得する際には保護者の同意が絶対条件となります。教習所への入校時には、保護者が署名・捺印した同意書の提出が必要です。
これは単なる形式ではなく、未成年者の安全を確保し、責任の所在を明確にするための重要な手続きです。保護者側も、子どもが免許を取得することについて、安全面や経済面から十分に検討した上で同意する必要があります。
2.学校側の許可が必要な場合も
多くの高校では、校則で運転免許の取得に関する規定を設けています。学校によって校則は様々ですが、一般的には以下の2パターンに分かれるようです。
・完全禁止: 在学中の免許取得を一切認めていない高校
・条件付き許可: 学校への届出と許可を条件に認めている高校
特に進学校や全日制の高校では、学業との両立の観点から免許取得に制限を設けているケースが多いようです。校則で禁止されているにもかかわらず無断で免許を取得すると、処分の対象となる可能性もあるため、必ず学校の方針を確認するようにしましょう。
3.費用面の問題
高校生にとって、運転免許取得の大きな壁となるのが費用の問題です。一般的な教習所では、普通免許の取得に約30万円前後の費用がかかります。合宿免許の場合でも、宿泊費込みで20万円〜35万円程度が相場です。
この費用をどう負担するのか、事前に家族で話し合っておく必要があります。アルバイトで費用を工面する場合は、学業との両立も考慮しなければなりません。学生ローンを利用する場合は、将来的な返済計画も保護者と一緒に考える必要があるでしょう。
また、免許取得後に車を購入・維持することを考えている場合、その費用も視野に入れた上で、高校生の段階で現実的に運転できる環境があるのか、検討しておく必要があるでしょう。
関連ページ:合宿免許ローンのご案内
高校生のうちに免許を取得するメリット
ここまで高校生で運転免許の取得を考える場合の注意点について触れてきましたが、高校生活の後半で運転免許を取得することには、いくつかのメリットもあります。
まず第一には、「時間的余裕がある」ことが最大のメリットです。特に高校卒業前の春休みは、比較的まとまった時間が確保できる貴重な期間です。大学に入学してからは、授業やサークル活動、アルバイトなどで忙しくなることが予想されるため、高校生のうちに取得しておくと後々のスケジュール調整の負担を減らせるでしょう。
次に、進学や就職の選択肢が広がる点です。大学進学時の一人暮らしや、アルバイト先の選択において、運転免許があることで選択肢が増えます。特に地方の大学に進学する場合、公共交通機関が充実していないエリアでは自動車での移動が必須となることも少なくありません。
また、早期に運転経験を積めることも重要なメリットです。運転技術は経験によって上達するものです。若いうちから運転経験を積んでおくことで、将来的により安全で自信を持った運転ができるようになります。
ここまで解説したように、高校生の運転免許取得には、学業との両立や費用面での課題はあるものの、将来的な視点で考えれば多くのメリットがあるのも事実です。学業や家庭の状況、将来の進路なども考慮しつつ、自分にとって最適なタイミングを見極められるようにしましょう。
運転免許取得は何歳までにしておくべき?
ここまで「運転免許は何歳から取得できるのか」という視点で解説してきましたが、ある程度の年齢でまだ免許を取得していない方の場合、逆に「いつまでに取っておくべきか」という疑問を持つ方もいるかもしれません。
このパートでは、運転免許取得の適正年齢やタイミングについても解説していきます。
運転免許を取得する年齢に上限はある?
「そもそも年齢に上限はあるのか?」という観点について、結論から言えば、運転免許の取得に年齢の上限はありません。何歳であっても、必要な試験に合格し、適性検査をパスすれば免許を取得することができます。70代、80代でも、身体的・精神的に問題がなければ、運転免許の取得は可能ということです。
ただし、高齢ドライバーに対しては安全面での配慮から特別な制度が設けられています。
70歳以上のドライバーは高齢者講習の受講が義務付けられており、75歳以上になると認知機能検査も必要となります。これらは既に免許を持っている方の更新時の条件であり、新規取得者にも同様の基準が適用されます。
つまり、運転免許取得について、年齢によって免許維持のために必要な規則が変わってくる点に注意しましょう。
運転免許は若い年齢のうちに取得しておくのがおすすめ
先ほど「何歳でも取得可能」とお伝えしましたが、運転免許は法的に取得できる年齢になったら、できるだけ早めに取得しておくことをおすすめします。
その理由として、まず、学習能力と吸収力の観点から考えると、「若い時期は新しい技能の習得がスムーズに進む可能性が高い」ということがあります。
運転技術の習得には、反射神経や空間認識能力、記憶力などが必要ですが、これらの能力は一般的に若い時期のほうが高いとされています。これによって、複雑な交通ルールの記憶や、車の操作感覚の習得が比較的スムーズに進むことが期待できます。
次に、「時間的余裕」の点でも若いうちの取得が有利です。
学生時代は長期休暇を利用して集中的に教習を受けることができますが、社会人になると、仕事の忙しさで平日に教習所に通うことが難しくなり、免許取得までの期間が長引く傾向があります。
最後に、「キャリアやライフスタイルの選択肢の拡大」という観点も重要なポイントです。運転免許を持っていることで、車が必要な職種への応募も可能になりますし、公共交通機関が充実していない地域での生活も選択できるようになります。
他にも、学生向けに費用を大幅に抑えて参加できる特別な学割プランなどを利用できるケースもあります。個人の生活環境や必要性によって最適な取得時期は異なりますが、総合的に見ても、運転免許を若い年齢のうちに取得しておくメリットは大きいと言えるでしょう。
30代以降で取得する場合の注意点
運転免許の取得に年齢制限はないため、30代、40代、それ以降でも免許を取ることは可能です。しかし、若い時期と比べていくつかの注意点があります。
一つ目は、肉体的な衰えです。当然のことですが、30代以降になると、記憶力や反射神経などが10代・20代と比較して衰えていく傾向にあります。教習所で学ぶ交通ルールや標識は数多くあるため、記憶するのに時間がかかったり、ハンドル操作やペダルワークなどの身体的な技能習得にも、若い世代より時間がかかるケースが多いでしょう。
また、時間的制約との向き合い方も重要な課題です。30代以降の多くの方は、仕事や家庭の責任が増すタイミングにあり、教習所に通う時間の確保が難しいことがあります。平日の昼間に長時間教習所に通うことは、フルタイムで働いている方にとって大きな障壁となるでしょう。
こういった理由からも、運転免許は若い年齢のうちに取得しておくことが圧倒的に有利です。既に30代以降の方であっても、少しでも若いうちに免許を取得しておくことをおすすめします。
運転免許取得のベストタイミングとは?
ここまでご紹介してきた運転免許の年齢条件や注意点を踏まえると、免許取得の理想的なタイミングはいつなのでしょうか。
もちろん個人の状況によって異なる部分はありますが、結論から言えば、18〜22歳の間に取得するのがベストだと言えます。この年齢層は、法的に免許取得が可能になった直後であり、学習能力や身体能力が最も高い時期です。その中でも、高校卒業後の春休みや、大学1年生の長期休暇は絶好のタイミングと言えるでしょう。
具体的には、以下のようなタイミングで教習所へ通うことをおすすめします。
〇高校3年生の卒業後(春休み)
高校卒業後の春休みは、大学入学前にまとまった時間が確保できる貴重な期間です。特に合宿免許などを利用すれば、2週間程度で休みの間に取得することも可能です。大学入学前に運転免許の取得を済ませておくことで、大学生活をより充実させることができるでしょう。
〇大学1〜2年生の長期休暇
夏休みや春休みなどの長期休暇を利用して免許を取得するのも効率的です。大学生活が本格化する3年生以降よりも、比較的時間に余裕がある1〜2年生のうちに取得しておくことをおすすめします。
〇就職活動前
就職活動を控えた大学3年生の時点で免許を持っていると、履歴書に記載できるため、職種の選択肢が広がります。特に営業職や現場監督など、運転免許が必須または有利になる職種を希望する場合は、就活前に取得しておくべきでしょう。
一方で、避けた方が良いタイミングもあります。
〇受験直前の高校3年生
大学受験の直前期は、学業に集中すべき大切な時期です。この時期に教習所に通うことで勉強時間が削られると、受験に悪影響を及ぼす可能性があります。
〇就職直後の社会人1年目
新社会人として業務に慣れるのに精一杯の時期に、教習所に通うのは肉体的にも精神的にも負担が大きいでしょう。仕事との両立も難しく、効率的な免許取得が難しくなります。
運転免許は一生使える貴重な資格です。将来的な必要性を見据えて、余裕のあるタイミングで計画的に取得することをおすすめします。「必要になってから」ではなく、「必要になる前に」取得しておくことで、将来の選択肢を広げることができるでしょう。
まとめ|運転免許は年齢の若いうちに取得しておこう!
この記事では、「運転免許は何歳から取得できるのか」というテーマを軸に、運転免許種類別の年齢条件から、高校生の運転免許取得時の注意点、そして、最適な運転免許取得の年齢やタイミングについて、詳しく解説してきました。
年齢条件を満たしている場合には、少しでも若いうちに免許を取得することで、金銭的・時間的にも様々なメリットをうけることができます。仕事や生活面での将来の可能性を広げるためにも、時間的余裕のある若いうちに免許を取得することをおすすめします。一生使える大切な資格を、最適なタイミングで手に入れましょう。
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