合宿免許で本免試験に通るには?概要と対策方法、注意点まとめ
自動車教習所に通って免許を取得するまで、一般的には2カ月~3カ月ほどかかるといわれています。しかし、合宿免許は泊まり込みでみっちり教習を受けられるため、普通よりもかなり短い期間で免許の取得を目指すことができます。ただし、合宿免許に参加しさえすれば、すぐに免許が取得できるわけではありません。しっかり対策を練って教習に臨まなければ、本免試験に落ちてしまうことも十分にあり得ます。そこで今回は、合宿免許で本免試験に通るための対策法や注意点などについてまとめてみました。
そもそも本免って何?
運転免許証を取得するためには、通常2回の試験に通過する必要があります。まずは、仮免試験です。仮免試験は、合宿免許の施設内で個別に受験することができます。試験の内容はマーク式の筆記テストであり、出題される問題はすべて正誤二択式となっています。ただ、仮免試験はそこまで難易度の高い試験ではありません。しっかり問題を読み取って、冷静に答えていけば、十分に合格することができるでしょう。出題数は全部で50問、試験時間は30分、合格に必要な点数は100点満点中90点です。
仮免試験を合格すると、次に受けることになるのが本免試験です。本免試験は仮免試験に合格した人しか受験することができません。ですから、まずは仮免試験の対策を練り、そこへ向けてじっくり勉強を進めていくことが大切です。仮免試験で講じた対策は、通過後に受験できるようになる本免試験にも十分生かすことができます。というのも、本免試験の試験内容も正誤二択式のマーク式テストだからです。仮免試験との違いは、出題される問題数と制限時間です。本免試験は合計95問の問題を50分以内に解答することが求められます。ただし、本免試験にはイラストを用いた危険予測問題が出題されるため、その種の問題については仮免試験とは別に対策を取る必要があるでしょう。
合宿免許で受けられる仮免試験とは違い、本免試験は運転免許センターでしか受験することはできません。合宿免許に参加した人が運転免許センターで本免試験を受けるためには、仮運転免許証と合宿所から受け取る卒業証明書が必要になります。運転免許センターでは、筆記試験だけでなく実技試験も行っていますが、合宿免許で卒業検定に合格している人は運転免許センターでの実技試験が免除されます。卒業検定とは、自動車教習所が行う実技試験のことです。卒業検定に合格すれば、自動車教習所から卒業証明書をもらうことができ、運転免許センターで本免の筆記試験に臨むことになります。
本試験の受験資格と概要
本試験は誰でも受験資格があるわけではありません。指定教習所を卒業して卒業証明書を持っているか、検査合格証明書を持っている人にのみ資格が与えられます。しかし、たとえ卒業証明書を持っていたとしても、有効期限である1年以内に受験して合格しないと本試験を受ける資格を失います。本試験は必ずしも1回で合格するわけではないため、不合格の場合には2度、3度と受け直さなければなりません。そのため、指定教習所を卒業後はできるだけ速やかに本試験に臨むことをおすすめします。
また、受験資格としては18歳以上で、視力が両眼で0.7以上あるいは片眼で0.3以上である人となっています。こちらは眼鏡やコンタクトを着用した視力で構いません。ただし、眼鏡やコンタクトをつけて視力検査を行なった場合、運転免許証にはその旨が記載され、眼鏡やコンタクトなしで運転することはできなくなります。さらに、過去に初心取消を除く取消処分を受けた人は、受験前の1年以内に取消処分者講習を受講して、欠格期間を経過しておく必要がある点にも注意しておきましょう。受験場所は住んでいる都道府県内にある運転免許センターであり、受験日は平日のみとなっています。土日祝日は開いていないので、社会人の方はこの点も考慮に入れて本試験のスケジュールを考える必要があります。
合宿免許参加から卒業までの流れ
合宿免許に参加するためには、まず自動車教習所や合宿免許の代理店のホームページなどから申し込み手続きをします。各自動車教習所によって、合宿免許の日程や料金など大きく異なることもあります。どこにするかは、安易に決めるのではなく、立地や料金、日程など、じっくり比較検討したうえで応募するのがコツです。目星の合宿免許が見つかったら、ホームページや電話などから入所の申し込みをしましょう。申し込み自体は簡単にできます。ただ、場合によっては希望の日程で予約できないこともあるので注意が必要です。春休みや夏休みなど、長期休暇の時期は合宿免許の予約が混雑することがあります。長期休暇に合わせて合宿免許に参加する予定なら、なるべく早めに申し込みして予約しておいたほうが良いでしょう。
申し込みを済ませたら、入所前に視力や運転適性についての問題ないか確認を行います。視力が悪い人は眼鏡やコンタクトが必要となるので、入所前にしっかり揃えておくようにしましょう。また持病がある人はきちんど予約した窓口に申し出て、必要であれば免許センターに確認に行かなくてはいけません。時間がかかる場合もあるにで余裕も持って準備しましょう。確認が終わったら、教習所へ料金を支払います。あとは持ち物など気を付けて、当日は遅刻をしないように気を付けて向かいましょう。
合宿免許は入所日から教習が始まるわけではなく、その前にまず視力検査や証明写真の撮影、それから適性検査を受けるのが通常の流れです。適性検査とは、判断力や性格を調べて、運転に対する適性を検査するためのものです。適性検査を受け終えたら、いよいよ教習です。教習のスケジュールは主に2段階に分けられています。第1段階は、仮免許の取得に向けた基礎的な教習が中心です。技能教習や学科教習、学科テストの対策などをすることになります。
第1段階の教習が終了すると、第1段階の修了検定と仮免試験を受けることになります。これに合格すれば第2段階に移行です。第2段階では、路上教習や危険予測を含めた学科教習が中心となります。本免試験に向けた対策も同時に行われます。原付免許を持っていない人は、原付教習も第2段階で実施されるのが通常です。すべての教習を終えることができれば、最後に卒業検定を受け学んだことの確認をします。卒業検定に合格すれば、晴れて卒業です。
合宿期間を乗り切るためのポイントは?
合宿免許は初日からしっかり気を引き締めて臨むことが大切です。とりわけ自宅から遠い教習所に合宿する場合、入校日は朝早くに起きて目的地に向かうことになるでしょう。その際、もし忘れ物があったら、取りに戻るのも一苦労です。また、合宿所までの道がわからずに迷ってしまうこともあり得ます。その結果、予定通り入所できなくなり、卒業までの日程がずれてしまうこともあります。当日は忘れ物や遅刻をすることがないよう、事前にきちんと準備を整えておき、万全の状態で臨めるように心がけましょう。
合宿中は毎日朝早くから教習が始まります。そのため、規則正しい生活を送ることが不可欠です。もし、寝坊で教習に参加できなければ、卒業までのスケジュールに乱れが生じかねません。受けられなかった教習は後日振替となり、追加料金が発生するだけでなく、卒業までの予定が大きく狂ってしまうでしょう。生活リズムをしっかり整え、寝坊しないようにしましょう。
合宿免許は、通常なら2カ月~3カ月はかかる教習を半月程度で終えるプログラムです。期間中はほとんど技能教習や学科教習に時間を費やすことになります。毎日の教習に集中して臨むためには、日々の体調管理が何より欠かせません。そのため、期間中は特に体調に気を付けることが大切です。慣れない環境や教習のストレスで体調を崩してしまう人も少なくありません。風邪をひいてしまったり、気分が悪かったりすれば、教習に参加できずに遅れをとってしまうこともあります。合宿中はストレスをため込まないようにし、食事をしっかり摂って毎日の教習に備えることが肝心です。
最短で合宿免許を卒業するためのコツ
合宿免許は最短で14日~15日での卒業が可能です。短期集中型で学べる環境が整っているため、合宿免許に参加した人のほとんどは最短での卒業を達成できるでしょう。ただ、仮免試験に落ちたり、修了検定に合格できなかったりすれば、次の試験まで待たなければなりません。そのため、最短で合宿免許を卒業するためには、仮免試験や修了検定に一発で合格することが必須となります。
仮免試験や修了検定は、合格できなければいつまでも次に進むことができません。とりわけ仮免試験で3回落ちてしまうと、合宿免許では一時帰宅を余儀なくされます。そうなれば、せっかく短期間で免許取得を目指せる合宿免許のメリットが生かせません。それだけに、合宿免許では仮免試験の対策を優先的に行うことがポイントになります。
といっても、具体的にするべきことはとても基本的なことです。すなわち、学科教習を真面目に受けて指導員の話をしっかり聞くということです。指導員が重要だと指摘した項目は、赤ペンなどで強調しておき、あとで見返したときわかりやすいようにしておきます。特に仮免試験で難しいのは標識の問題です。教科書にはたくさんの標識が載っており、これをすべて暗記するのは簡単ではありません。標識を覚えるときは、すべての標識を機械的に頭に入れようとするのではなく、まずは標識の規則性を覚えるのがコツです。「赤い標識は禁止行為を表す」など、規則性で覚えていくと記憶しやすくなります。
また、学科試験対策では学習機の活用が欠かせません。学習機では、学科試験の模擬テストを受けることができ、間違えた問題や苦手な分野の確認をすることができます。もちろん、学科試験だけでなく、実技試験の対策も忘れてはなりません。実技試験は、落ち着いて臨めるかどうかがカギを握ります。そのため、普段の技能教習から平常心で運転することを心がけておくことが大切です。繰り返し教習を受けることで、自分の運転の性格も徐々にわかってきます。教習の都度、自分が何を苦手としているのか考え、少しずつ見直していくようにすると、本番でも落ち着いた状態で実力を発揮することができるはずです。
本免学科試験を受ける方法は?
合宿免許を卒業し、仮運転免許と卒業証明書を取得することで、ようやく本免学科試験の受験資格を得ることができます。本免学科試験を受けるためには、まず現住所がある都道府県の運転免許センターに足を運ぶ必要があります。本免学科試験には事前予約の必要はないので、都合の良い日に運転免許センターに出向いて学科試験を受けましょう。ただし、試験を受けられるのは月曜日から金曜日の平日です。土日や祝日には試験を実施していないので注意しましょう。卒業証明書の有効期限は取得した日から1年間となっています。期限を過ぎてしまったら、また最初から取得し直さなければならないので、本免学科試験を受けられるようになったらなるべく早めに運転免許センターに足を運びましょう。
また、本免学科試験には本籍地記載の住民票が必要です。眼鏡やコンタクトを使用している人は、実技試験が免除になっていても必要になります。試験を受けるにあたっては申請手数料や免許の交付手数料などがかかります。受験する前に、忘れずに用意しておきましょう。受付時間は運転免許センターによって異なるので、事前にホームページなどで確認してから出かけると安心です。
本免学科試験の内容や当日の流れ
本免学科試験の受付は朝の8時30分から9時前後までとなっている運転免許センターが多いです。都道府県によっては運転免許センターが一か所しかないことも多く、立地によっては当日の朝早くから家を出なければならないこともあります。所定の受付時間を過ぎてしまうと、その日は試験を受けられなくなってしまいます。移動距離が遠い人は時間までに着けるよう、当日は余裕をもって行動しましょう。無事に受付を済ませられたら、指定の必要書類を提出して、試験の前に視力検査を受けるのが通常の流れです。視力に問題がなければ、受験番号を受け取って試験本番を迎えることになります。
本試験は全部で95問となっており、1問1点の〇×問題が90問と、1問2点のイラスト問題が5問の100点満点形式となっています。試験時間は50分であり、合格ラインは90点以上です。一方、指定自動車教習所で行われる仮免許の学科試験では、合計50問で1問2点、90点以上が合格となり試験時間は30分です。こちらにはイラスト問題はありません。本試験と仮免許試験では問題量も試験時間もおよそ倍の違いがあり、イラスト問題という新たな内容も加わります。本試験のほうは1問1点なので、1問間違えてもそれほど点数に大きな影響は与えませんが、問題数が多くなることによりケアレスミスなども多くなるので注意が必要です。また、時間も長いことから集中力を切らさないようにすることも重要といえます。 本免学科試験の内容に関しては、合宿中の効果測定とそこまで大差ありません。しっかり対策を練っていれば十分に答えられる問題です。焦らず冷静に判断して解答すれば良いでしょう。
受験をするために必要となる費用
本試験の受験は無料ではなく、必要となる費用は2019年3月現在で、3,800円(受験料1,750円、免許証交付料2,050円)となっています。不合格で再受験の場合でも免除はなく、そのつど受験料が発生します。ただし、本試験から免許交付まで半日免許センターにいなければならないためにお昼ご飯代がかかったり、顔写真を撮影する場合は撮影代がかかったりするので、お金には余裕を持たせておきましょう。また、交通安全協会に寄付するのなら、1,000〜数千円程度は必要となるのでこれも準備しておきます。こちらは任意のため寄付をしなくても問題ありませんが、自治体によっては粗品をもらえることもあります。
受験申込に必要となる主な書類
運転免許センターの受験申込に必要な主な書類は、はじめて運転免許を取得する人の場合、本籍地を記載した住民票・本人確認書類・申請用の写真・卒業証明書もしくは検査合格証明書です。住民票はマイナンバーが記載されていないものが望ましく、記載がある場合はペンなどで番号の部分を塗りつぶされます。住民票はコピーが不可で原本を持参しなければいけないため、マスキングされたくない場合はあらかじめマイナンバーなしの住民票を取得しておきましょう。また、海外在住者などで現在日本に住民票がない人は、一時帰国証明書と戸籍謄本を提出することで代用できます。
本人確認証は提示のみで大丈夫ですが、提示できる種類が決まっているので押さえておきましょう。可能なものは、健康保険証・マイナンバーカード・住民基本台帳カード・パスポート・在留カード・特別永住者証明書です。加えて、官公庁が法令の規定により交付した免許証や許可証、または資格証明書などの書類や、同じく官公庁がその職員に対して発行した身分証明に足りる文書でも可能です。そのほかにも、学生証や社員証などでも問題ありません。
申請用の写真は、縦3cm×横2.4cmのものを1枚で、無帽で正面を向き、上三分身かつ無背景で申請前の6カ月以内に撮影されたもののみ有効となっています。一方、運転免許証をすでに持っている場合は、運転免許証・申請用の写真・卒業証明書もしくは検査合格書が必要となります。
本免学科試験を受ける際の注意点
合宿免許を通過した人は本免技能試験を免除されますが、この特典を受けるためには合宿所の卒業証明書が必須です。万が一、試験を受ける前に卒業証明書を紛失してしまっても、証明書の有効期限内に限って発行元の自動車教習所で再発行してもらえます。ただ、その際は手数料として5,000円ほどかかってしまうので、卒業証明書は本免試験当日まで大切に保管しておくようにしましょう。しかし、卒業証明書が手元にあっても、教習所を卒業してから1年を過ぎると有効期限が切れてしまいます。有効期限の切れた卒業証明書では、実技試験の免除が受けられないだけでなく、自動車教習所での再発行もしてもらえないので注意が必要です。しかも厄介なことに、再び卒業証明書を手に入れるためには、もう一度最初から教習所を受け直す必要があるのです。
もちろん、卒業証明書がなくても本免試験自体を受験することは可能です。運転免許センターでは筆記試験のほかに、実技試験も行っています。その実技試験に合格すれば、卒業証明書がなくても免許を取得できます。ただ、運転免許センターが実施している実技試験は難易度が非常に高く、合格するのは容易ではありません。ですから、有効期限が切れてしまった場合、やはり一から教習所に通い直すことになってしまうでしょう。合宿免許を通過したら、なるべく早めに本免試験を受けるに越したことはありません。卒業してから時間が経過していると、せっかく覚えた知識も忘れてしまいます。有効期限が切れてないからといって先延ばしせず、卒業後すぐにでも本免試験を受けることが免許取得の近道です。
本試験を突破するための勉強法
本試験を突破するためには、試験の傾向を分析した勉強法を行うと効率的です。免許を取得するためには運転技能の習得だけでなく、学科試験対策もしっかりと行う必要があります。教習所で行われる学科の授業をよく理解して、教科書を丁寧に読み込むことが勉強の基本です。まず、本試験は仮免許試験の出題範囲よりも広くなるので、幅広い運転に関する知識を求められます。本試験から新たに導入されるイラスト問題は、イラストを見て置かれている状況を理解し、問題を解くというものです。ひとつのイラストにつき3つの問題が出され、すべて正解の場合に2点がもらえます。3問とも〇×問題で今までと同じですが、ひとつでも不正解だと点がもらえないのでケアレスミスがないように気をつけなければなりません。
さらなる効率的な勉強法として、教習所の自習室などにはPCが設置されているケースも多いので、空き時間を利用して学科の勉強を行いましょう。教習所の時間割によっては、1~2時間程度時間に余裕ができることは多いので、隙間時間を有効活用することが大切です。ほかにも、本試験で間違いやすい問題の特徴に、細かな規定が多い点が挙げられます。事前に練習問題などで自分が間違いやすいポイントを押さえておき、直前まで苦手な部分をなくす努力をしておきましょう。
点数をアップさせるためのポイント
試験の点数をアップさせるためのポイントとして挙げられるのは、本試験では合格ラインが90点以上となっているため、点数の取りこぼしがないように気をつけておく点です。ケアレスミスをなくすこと以外にも、問題文をよく読んで間違いを誘発しやすいキーワードを見つけることもあります。たとえば、問題文の中に「必ず」というキーワードが入っていたら要注意です。必ずという言葉の意味は「100%」ということなので、例外がひとつでもあればその文章が正しくなくなるからです。同様に、「絶対」「いかなる場合も」などの言葉があれば、より注意深く問題文を読む必要があります。
また、本試験では駐車や停車についての問題が多く出題される傾向にあるので、さまざまなパターンに対応できるよう対策を練ることが大切です。とりわけ、停車位置や駐車ルール、距離や時間などの数字を正確に押さえておくことが、高得点へのポイントとなります。さらに、文が長かったり文中に難しい単語が含まれていたりすると、問題文を正しく読むことが困難です。したがって、文章の読み方のコツをおさらいすることも事前に行っておきたいことのひとつです。
加えて、信号に関する問題は、手信号・点滅信号・矢印信号などさまざまな種類があるので、しっかりと違いや特徴を復習します。普段から見慣れている信号であっても、問題として出題されると間違いやすいので要注意です。また、信号という言葉だけに気を取られて種類を勘違いしてしまわないよう、落ち着いて問題文を読む習慣をつけることも大切です。そのほかにも、追い越しや追い抜きに関する問題は、出題される可能性が高い分野なのでよく教本を読み込みます。両者の違いや禁止事項、禁止場所などをよくチェックし、きちんと暗記しておきましょう。
一発試験と指定自動車教習所卒業の比較
運転免許は指定自動車教習所に必ずしも通わなければならないというわけではありません。一発試験というものがあり、指定自動車教習所に通わずに運転免許を取得する方法もあるのです。こちらは運転免許試験場で適性試験や仮免学科試験・仮免技能試験、適性試験、本免学科試験・本免技能試験を受験するというもので、合格すれば指定自動車教習所に比べると短期間かつ低料金で自動車免許が取得できます。一発試験では、もしもストレートで合格できれば、およそ3万円程度で運転免許が手に入るのです。ただし、一発試験は一度免許を取得したものの失効した人や、運転経験がなくてもかなり知識がある人などに向いている方法で、一般的には初心者にはおすすめできない方法です。
学科も独学で勉強する必要があるため、お金がそれほどかからない分、自分の努力やモチベーションが必要となります。たとえば、一発試験で免許を得るのは全体の数%ほどしかおらず、ほとんどが指定自動車教習所を卒業して免許を取得しています。その理由には単純に一発試験を選択する人が少ないというのもありますが、合格率がおよそ15%だというデータもあることから、この受験方法で自動車免許を取得するのは大変難しいのです。15%という数字はだいたい7回試験を受けて合格することを意味します。
また、およそ3万円という金額はあくまでストレートで合格した場合であり、試験に失敗すると受験にそのつどお金がかかる点も押さえておかなければなりません。たとえば、仮免試験は1回4,350円で、免許交付手数料が1,150円かかります(2019年3月現在)。何回チャレンジしても合格しない場合は、結局指定自動車教習所に通う決断をしなければならなくなるかもしれないので、結局お金を節約したつもりがむしろ高くついてしまうということにもなりかねず、一発試験を選択する際はコストパフォーマンスについてもよく考える必要があります。
さらに、指定教習所に通う人の場合、運転免許センターで受ける試験は適性試験・本免学科試験の2つで済む点も注目しましょう。すでに指定自動車教習所で仮免試験などを終わらせているため、運転免許センターで行うことは少ないのです。一方、一発試験の場合は、適性試験に加えて仮免学科試験・仮免技能試験・本免学科試験・本免技能試験と、複数の試験を受ける必要があります。加えて、一発試験の技能試験は運転免許センターで受ける必要があるため、慣れない道路をはじめて走ることになり、助手席に座る試験官も警察官であるため緊張してしまいがちとなります。
自動車教習所であれば、普段見慣れたコースで技能試験を受けることができ、かつ隣には見慣れた指導教官が座ることになるため、落ち着いて受験ができるのもメリットといえるでしょう。このように、自動車教習所と一発試験には多くの相違点があり、どちらにも長所と短所があります。どちらが自分に合っているかをよく考えてから決めることが大切です。
スムーズな合宿免許の卒業と本免の合格を目指そう
仮免試験に通過して、卒業検定も合格できていれば、本免試験はそれほど怖いものではありません。ただ、決して難しくないとはいえ、しっかり対策を練っておかなければ足をすくわれてしまうこともあります。とりわけ合宿免許は、短期間でスムーズに免許取得ができる点にメリットがあります。途中でつまずいてしまっては、合宿免許のメリットもなくなってしまうでしょう。合宿免許の卒業と本免試験の合格を確実なものにするためにも、きちんと対策を練って準備を整えておくことが大切です。
本免試験は、自動車教習所の試験とは違って問題数も出題範囲も増えます。イラスト問題という新しい種類の出題も加わるため、問題の傾向を押さえたり自分の苦手な問題を分析したりすることは重要です。しかし合格すれば、晴れて念願の運転免許を取得できます。必要な受験対策をきちんと行って、試験に挑みましょう。
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