効果測定とは？教習所の効果測定の問題傾向や一発合格するためのコツを徹底解説

効果測定とは、教習所を卒業するために必ず合格しなければならない試験の一つ。ここでつまずいてしまうと、次のステップに進めないだけでなく、合宿免許の場合は合宿期間が延長する要因にもなります。 そこで今回は、免許取得を目指す方なら押さえておきたい教習所の「効果測定」について詳しく解説。効果測定とはどういった試験なのか、また合格するためにはどんな勉強法が効果的なのか、スムーズに卒業するためのお役立ち情報をわかりやすくお届けします！

 

効果測定とは？教習所で効果測定を実施するのはなぜ？

 

効果測定とは、教習所で学んだ知識の習熟度を測るための学科試験です。受験のタイミングは2回あり、最初は第一段階終了後の仮免許試験前、2回目は第二段階終了後の卒業検定前となります。いずれも次のステップに進むためにクリアすべき試験であり、効果測定に合格できない場合は合格できるまで受験する必要があります。

効果測定の目的・役割とは

効果測定とは、学科試験を受ける前に苦手な分野を把握することを目的とした試験です。効果測定に向けて学習することで曖昧な知識や間違って認識していたポイントを復習することができ、実際の試験にも生かすことができます。 また効果測定とは、実際の学科試験で出題される問題と類似した内容の試験であるため、試験自体に慣れるための模擬試験の役割も担っています。問題の形式に慣れることで対策を立てやすくなるので、教わったことを復習しながらコツを掴んでいきましょう。

効果測定の形式・内容とは

効果測定は教習所のパソコンで行われることが多いですが、教習所によっては実際の学科試験同様、マークシート形式の場合もあります。なお、ほとんどの教習所では予約不要で受けられますが、中には予約が必要な場合もあります。あらかじめ確認しておきましょう。

また、効果測定の内容は、第一段階・第二段階で異なります。第一段階（仮免許試験前）では、◯×形式の問題50問を30分程度で回答。第二段階（卒業検定前）では、◯×形式の問題90問とイラスト形式の問題5問が出題され、50分程度で回答します。

いずれも合格ラインは9割程度に設定されていて、1点でも下回った場合は不合格となり、再受験の必要があります。 合格するまでは、本番の学科試験やみきわめを受けることができないので、一発で合格できるように日々の予習・復習を大切にしましょう。

効果測定と学科試験の違い

効果測定と学科試験は、どちらも運転免許取得に必要な学科試験ですが、目的や実施場所、難易度などが異なります。

効果測定は、教習所内で実施される模擬試験であり、教習内容の理解度を確認し、学科試験合格への準備をすることを目的としています。一方、学科試験は、運転免許試験場で実施される正式な試験であり、仮免許または本免許を取得するための試験です。学科試験に不合格になると、仮免許試験の場合は再受験が可能ですが、本免試験の場合は技能試験（運転実技試験）に進むことができず、学科試験に再合格する必要があります。

効果測定は、学科試験に向けた準備段階として重要な位置づけです。効果測定を通じて自身の理解度を把握し、苦手な部分を重点的に復習することで、学科試験の合格に近づくことができるでしょう。

関連ページ：運転免許の合格率ってどのくらい？学科試験の合格点、難易度、勉強のコツ

教習所の効果測定合格に向けた勉強方法

 

効果測定とは、合格ができなければ修了検定を受けることができない、重要な試験です。そのため対策は必須となりますが、「どのように勉強したらよいかわからない…」という方もいるかもしれません。ここからは効果測定の内容を踏まえつつ、効果的な勉強方法をご案内します。

教習所の効果測定は二段階ある

教習所の効果測定は、第一段階と第二段階の二段階に分けられています。それぞれの段階で出題範囲や難易度が異なるため、しっかりと内容を理解しておく必要があります。

第一段階（仮免許試験前）効果測定の内容と勉強方法

第一段階で出題される問題は、どれも運転に必要な基礎知識に関するものです。そのため、基本的には教本をしっかり頭に入れておけば問題なく解くことができるはずです。

ただし、なかには注意深く読まないとわかりづらい「ひっかけ問題」も出題されます。教本での学習や学科教習の復習だけでは心配な人は、交通用語や標識、ルールが載っているテキストを購入し、問題の解き方に慣れておくとよいでしょう。

第二段階（本免許試験前）効果測定の内容と勉強方法

第二段階で出題される問題は、第一段階の内容も含んだ「応用編」です。こちらも基本的かつ常識的な内容が多いので、きちんと学んだ内容を理解していれば問題ありません。

なお、第二段階では第一段階よりもひっかけ問題が多い傾向にあります。都道府県によっても出題傾向が異なるので、過去問を繰り返し解き、傾向と対策を練りましょう。

それぞれの効果測定の合格ライン

効果測定の合格ラインは、第一段階と第二段階で、問題数での違いがあります。

第一段階：

仮免学科試験の前に実施され、合格ラインは教習所によって若干の違いはあるものの、一般的には90%以上の正答率が求められます。つまり、50問中45問以上の正解が必要となります。

第二段階：

卒業検定の前に実施され、第一段階と同様に90%以上の正答率が求められます。ただし、問題数が50問から90問に増え、より広範囲な知識が問われます。

効果測定は、学科試験を受験するための必須条件です。一部の項目で極端に正答率が低い場合は、仮免学科試験や卒業検定の受験資格が得られない場合があります。したがって、効果測定で基準以上の正答率を達成するためには、しっかりと学科教本を学習し、理解度を確認しておくことが重要です。

効果測定の受験方法（オンライン/教習所のパソコン）

効果測定の受験方法は、教習所によって異なります。最近では、オンラインで受験できる教習所も増えてきました。オンラインで受験する場合、自宅など自分の好きな場所で受験できるというメリットがあります。教習所のパソコンで受験する場合には、予約状況を確認しておく必要があります。

教習所の効果測定で間違えやすい問題とは

 

教習所の効果測定とは、免許取得に欠かせない基礎知識に関する問題がほとんどの試験となっています。
しかし、受験者の理解度を確かめるためのひっかけ問題も出題されます。本番の学科試験と同様に○×形式で出題されるため正解する確率は2分の1ですが、1点でも合格ラインを下回ると不合格になるため、一問一問確実に正答しなければいけません。
そのため、自分の苦手な分野をあらかじめ把握した上で、念入りに勉強しておくことが肝心です。 ここからは一発で合格するために知っておきたい、間違えやすい問題の傾向と対策をご紹介します。

類似している標識・標示

よく出題される問題に、「一方通行」の標識があります。「一方通行」の標識というのは青地に白の矢印なのですが、これとよく似た標識に「左折可」の標識があります。「左折可」の標識は白地に青の矢印となっており、色の配色が違うだけで形はほぼ同じです。

標識だけでなく、道路標示にも間違って覚えやすいものがあります。たとえば、道路に実線が引かれた「安全地帯」「停止禁止」「立入禁止部分」もその一つ。線の色や形によって、標示の意味はもちろん、通行や停止の可否が変わるので、しっかり覚えておくようにしましょう。

一時停止と徐行の違い

さまざまなケースを想定し、一時停止をするべきなのか、それとも徐行するべきなのかという問題もよく出題されます。
一時停止が必要な場所の代表例としては踏切が挙げられます。ほかにも、赤信号が点滅している場合にも一時停止が必要です。なお、黄色信号の点滅の場合には他の車両に注意して進むことができます。
一方、徐行は歩行者や軽車両の近くを通り過ぎる際に行います。そのほか、優先道路や道幅が広い道路に出る際、安全地帯に歩行者がいる際にも徐行しなければならないというルールがあります。こういった細かな違いを問われる問題は間違いやすい問題の代表格です。しっかりと予習して見逃しの無いようにしましょう。

 

効果測定を一発で合格するためのコツ

効果測定でしっかりと結果を残し一発合格を勝ち取るために、ここではさらに、効果測定を受ける上で一発合格するためのコツを2つお伝えします。

ポイント①　問題に慣れる

先ほどもお伝えしたように、効果測定とは、出題される問題に紛らわしい表現を含むケースが想定される試験です。そういった問題を間違えることなく試験を乗り切るためには、とにかく問題数をこなして、特有の言い回しや表現に慣れておくことが大切です。 試験には似たような問題がたくさん出るため、過去問を解いて文章に慣れておくことが有効な対策になるでしょう。

もちろん、知識をしっかりと身につけるためにも役立ちます。 最近では、Web上で試験問題にチャレンジできるサイトも多いので、そうしたサービスを利用するのもおすすめです。ただし、道路交通法は時代と共に変化するため、現在の道路交通法に沿った内容なのかは必ず確認してください。

ポイント②　ひっかけ問題の対策をする

効果測定の問題にはひっかけ問題も含まれています。ひっかけ問題に惑わされないように言葉の意味を正しく理解し、問題文をよく読み、選択肢までよく確認することが大切です。

たとえば、「徐行」と「減速」では意味が全く異なります。徐行はブレーキをかけて1メートル以内で停止できるスピードで走行することを指しますが、減速は単純に速度を下げることを指します。

文章問題では、徐行と減速がすり替えられた問題も出てきます。また、標識や標示も言葉は似ていますが、法律上は全くの別物です。 日頃の学習では言葉一つひとつの意味を正しく理解することを意識し、効果測定では問題文を注意深く読むように心がけましょう。

効果測定に関するよくある質問

Q. 教習所の効果測定は何回まで受けられますか？

A. 教習所の効果測定受験回数に制限はありません。ただし、合格するまで次の段階に進むことができないため、しっかりと準備をして受験しましょう。

Q. 教習所の効果測定に落ちたらどうなりますか？

A. 教習所の効果測定に不合格になってしまった場合、再度受験する必要があります。不合格になった場合は、間違えた問題を復習し、苦手を克服してから再受験しましょう。教官にアドバイスを求めるのも有効です。

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今回は、免許取得を目指すためには避けて通れない教習所の「効果測定」について詳しく解説してきました。効果測定とは、受験者が間違いやすいひっかけ問題も頻繁に出題されるものです。しかし、車を運転するなら理解しておくべき基本的・常識的な内容ばかりなので、一発合格を目指すと同時に、安全に運転をするための正しい知識を身につけられるようにがんばりましょう！
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