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高速教習は怖い?高速教習の基本、「やらかし」を回避するコツを紹介!

高速教習は怖い?高速教習の基本、「やらかし」を回避するコツを紹介!

運転免許を取得するには、必ず高速教習を受けなければなりません。高速教習の一部ではシミュレーターを使うこともありますが、多くの場合は実際の高速道路を走ることになります。そのため、「免許を取る前の高速教習が怖い!」と不安に思う方も少なくありません。しかし、高速教習は、”高速道路の運転ルール”と”ちょっとしたコツ”を理解していれば安全に運転することができ、それほど心配する必要はありません。この記事では、高速教習をスムーズに終えるためのコツやポイントを、高速道路運転の基本ルールとあわせて、詳しく解説します。

 

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高速教習とは?

 

高速教習とは、自動車学校で行われる教習の一環で、高速道路を安全に運転するための技術や心構えを学ぶことを目的としています。通常、仮免許取得後の第二段階で実施され、一般道での運転に慣れた段階で行われます。高速教習では、多くの場合教習生2名が指導官と同乗し、教官の指導のもと、高速道路を行き帰り交代で走行します。

高速教習の主な内容

高速教習では、高速道路の運転に必要なスキルを実践的に学びます。その内容は、主に次のようなものです。

 

〇高速道路本線への合流
加速車線を使って高速道路の本線に合流する技術を習得します。合流時の適切なスピード調整や周囲の車両との距離感を確認します。

〇高速道路本線での運転
高速道路の本線を走行し、適切な車間距離の保ち方や車線変更の適切なタイミング、車の流れに合わせた運転技術の習得を目指します。

 

〇サービスエリアやパーキングエリアへの進入・退出
サービスエリアやパーキングエリアへの進入・退出と、本線への合流方法を学びます。

 

〇高速道路から降りる、出口・料金所付近の走行
高速道路を降りる際の減速や高速出口・料金所付近での走行を練習します。

 

高速教習では、これらの内容が指導員同乗のもと、順に進められます。

高速教習の目的と重要性

先述の通り、高速教習の最大の目的は、高速道路を安全に運転するための技術と心構えを学ぶことです。


高速道路は一般道路より運転速度が速いため、咄嗟の判断力や運転技術だけでなく、心理的な余裕も重要になります。
高速教習を通して、高速道路特有のルールやマナーの理解、そして、車線変更や合流の適切なタイミングといった重要な感覚・スキルを磨き、初心者でも高速道路を安全に運転できる自信を身に着けていきます。

高速教習の実施されるタイミング

高速教習は通常、仮免許取得後の第二段階の後半で実施されます。教習所での学科や基本的な運転技術の練習が一通り終わった後に組み込まれるため、ある程度運転に慣れている状態で臨むことになります。教習所によっては実際の高速道路ではなく、シミュレーターを用いた高速教習を行うこともあります。

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知っておきたい!高速道路の基礎知識

高速道路には、一般道とは異なる路上環境と、様々な独自のルールがあります。高速教習を受ける前に高速道路に関するそれらの基礎知識を押さえておくことで、より安全に、余裕をもって運転することができます。

高速道路と一般道の違い

高速道路と一般道の大きな違いは、速度と交通ルールにあります。高速道路は、高速での移動を目的に設計されているため、信号や交差点がなく、一方向の流れに沿って走行します。また、走行車線ごとの速度差が大きいため、安全な車線変更や速度に応じた適切な車間距離を保つスキルが求められます。

 

さらに、高速道路では最低速度が設定されている場合があります。例えば、法定速度が100km/hの区間では、最低速度50km/hが設定されていることもあり、スピードが遅すぎると逆に危険となります。このようなルールは一般道にはない特徴です。

サービスエリアとパーキングエリアの違い

一般道にはない高速道路独自の施設が、休憩のために立ち寄る「サービスエリア(SA)」「パーキングエリア(PA)」です。両者は似ていますが、提供される設備やサービス内容に違いがあります。

 

〇サービスエリア(SA)
サービスエリアは、広い駐車スペースを備え、トイレや飲食店、ガソリンスタンドなど、多くのサービス設備が整っています。大型トラックやバスも利用しやすいように設計されており、集団旅行や長距離運転の際にも便利な施設です。

 

〇パーキングエリア(PA)
パーキングエリアは、サービスエリアと比較して規模が小さく、トイレや自動販売機程度の簡素な休憩施設が多いのが特徴です。(一部のパーキングエリアでは軽食コーナーやガソリンスタンドがある場合もあります。)

どちらも休憩目的で利用できますが、長時間の休憩や食事を取りたい場合は、サービスエリアを利用するとよいでしょう。

参考情報:道路についての定義・用語 – 国土交通省

インターチェンジとジャンクションの違い

高速道路では「インターチェンジ(IC)」「ジャンクション(JCT)」が頻繁に登場します。これら2つの道路設備は似ているようで、役割が大きく異なります。

 

〇インターチェンジ(IC)
は、高速道路と一般道を接続する施設です。ここを利用して高速道路へ乗り降りします。各インターチェンジには名称があり、地名や目印となる地域名が付けられています。

 

〇ジャンクション(JCT)
ジャンクションは、高速道路同士を接続する施設です。複数の高速道路が交わる地点で、分岐や合流が発生します。ジャンクションでは特に進路変更のタイミングが重要なため、早めに標識を確認し、進路変更の準備をしておきましょう。

参考情報:道路についての定義・用語 – 国土交通省

高速料金の支払い方法

高速道路を利用する際は、利用料金の支払いが必要です。支払い方法には「現金払い」「ETC払い」の2種類があります。

〇現金払いの場合

現金払いでは、高速道路の入口で発行される通行券を利用し、出口で料金を支払います。料金所では現金やクレジットカードが利用できることが一般的です。ただし、ETC専用レーンでは現金が使えないため、間違えて入らないように注意が必要です。

〇ETC払いの場合

ETC(電子料金収受システム)は、車両に専用のETC車載器(とETCカード)を搭載し、料金を自動的に支払うシステムです。ETCを利用することで、料金所で停車する必要がなく、スムーズに通過できる点がメリットです。さらに、割引制度が適用される場合もあり、長距離運転では費用を抑えることができます。

トラブル発生時の対処法

高速道路でトラブルが発生した際には、まず車を可能な限り安全な場所に停め、ハザードランプを点灯して後続車に知らせます。その後、ガードレールの外側に避難し、設置されてる非常電話を使って道路管理者や警察に連絡を取りましょう。
事故が起きたり、起こしてしまった場合は、負傷者の有無を確認し、速やかに救急車や警察を呼び、適切な指示を受けます。高速道路での停車は危険が伴うため、どのような状況でも、自身と周囲の安全を最優先に確認して行動することが重要です。

参考記事高速道路で事故や故障が発生したらどうすればいいのですか? | JAF

高速教習前の事前準備

高速教習を怖いと思う気持ちや不安を解消して教習を受けるためには、事前の入念な準備が大切です。このパートでは、”教習前に確認しておきたい事前準備のポイント”について詳しく解説します。

学科教習の復習

まずは高速教習に臨む前に、学科教習で学んだ内容をしっかり復習しておきましょう。高速道路の基本ルールや独自の標識、合流や車線変更の方法などを再確認しておくことで、教習中に判断に迷うことなく、運転に集中できます。

当日の持ち物や服装

高速教習の日には、仮免許証や教習生手帳、必要な筆記用具を忘れずに準備しましょう。服装は動きやすく、運転操作に支障がないものが理想的です。靴はサンダルやヒールではなく、運転に適したスニーカーやフラットシューズを選びましょう。

体調管理はしっかりと

高速道路での運転は集中力が求められるため、万全の体調で臨むことが大切です。前日はしっかりと睡眠をとり、疲れや緊張を軽減するよう心がけましょう。また、教習当日の朝は、消化の良い食事をとり、無理のないスケジュールで教習所に向かうと良いです。万が一体調が優れない場合は、無理せず早めに教習所に相談してください。

走行ルート・計画の確認

高速教習では、実際に走行するルートが事前に説明される場合もあります。合流地点や出口などのポイントを頭に入れておくことで、運転中に急な判断が必要となって焦ってしまうことを防げるでしょう。シミュレーター教習の場合も、設定される場面や状況について予習しておくと安心です。

高速教習当日の流れ

高速教習当日は、実際の運転を通じて高速道路での車両操作や交通ルールを学びます。普段の教習とは異なる緊張感がありますが、当日の流れを事前に把握しておくことで、落ち着いて高速教習に臨むことができます。

自動車学校へ集合・事前確認の実施

教習当日は指定された時間までに教習所に集合します。受付で出席確認を行い、教官から当日のスケジュールや注意事項について説明を受けます。この際、走行ルートや教習中に注意すべきポイントについても詳しく説明されるため、しっかり頭に入れておきましょう。また、仮免許証などの必要な持ち物確認も行われるので、忘れず持参しましょう。

車両点検の実施

教習に使用する車両の点検も、安全運転のための重要なプロセスの一つです。乗車前に教官と一緒に車両の外観やタイヤ、ライト、ウインカーなどの動作を確認します。これにより車両が安全な状態であることを確かめ、落ち着いて運転をすることができます。

教習所の出発~高速道路への進入

事前準備が終わると、教習車に乗り込み、教習所を出発します。最初は一般道を走行し、高速道路への進入ポイントまで向かいます。この段階でも車両操作や周囲の交通状況を意識しながら走行し、高速道路に安全に侵入するための準備を整えます。

本線への合流~車線・速度変更

高速道路に入る際、最初に体験するのが本線への合流です。加速車線を使い、周囲の車両の流れに合わせたスムーズな合流を目指します。その後、状況に合わせた適切な車線選択や速度調整を行いながら本線を走行します。この過程では、車間距離の確保や周囲の車両との位置関係を常に意識することが求められます。

サービスエリア・パーキングエリアでの駐停車

教習中には、サービスエリアやパーキングエリアを利用して休憩を取る場面もあります。駐車スペースへの安全な進入・停車方法や、発進時の確認動作についても実践的に学びます。
サービスエリアやパーキングエリアからの退出と本線への再合流も、この段階における重要なポイントとなります。

料金所の通過

高速教習では、料金所の通過も体験します。現金払いの場合は、料金所の係員に正確に料金を支払う手順を学びます。ETCの場合は、車載器の動作確認や、ETC専用レーンへの進入方法を実践します。料金の支払いは高速道路の利用において都度発生するため、非常に重要なポイントです。

一般道への退出~教習所へ戻る

高速道路を利用した教習の最後のステップが、一般道への退出です。出口付近での減速や周辺車両への注意をしながら高速道路を降りた後、一般道を通って教習所へ戻ります。
教習所に到着後、教官からフィードバックを受け、当日の運転について振り返りを行います。この時間を通じて、改善点や今後の運転に向けたアドバイスを得られるため、疑問や不安な点は積極的に質問して解消しておきましょう。

高速教習も怖くない!「やらかし」回避のコツ

 

ここまで紹介してきたように、高速道路では、一般道とは異なる交通ルールや運転が求められるため、このことが原因で「高速教習を怖い」と思う方も多いでしょう。しかし、以下のようないくつかの”高速道路の運転のポイント”を押さえておくことで、自信をもって、安全に運転をすることができるようになります。また、よくある高速教習の「やらかし」も回避しやすくなるでしょう。

高速道路へ入る時の速度はいきなり上げない

高速道路へ進入する際は、アクセルを徐々に踏み込み、速度を少しずつ上げながら周囲の車両と同じ速度まで達することがポイントです。急にアクセルを強く踏んで加速すると、車両が不安定になったり、周囲の車両との車間距離が近くなり、とても危険です。

合流は本線の状況に合わせて速度を上げる

高速道路の本線に合流する際は、加速車線を最大限に活用し、スムーズに速度を上げることが重要です。合流時には、サイドミラーや目視で本線を走る車の位置と速度を確認し、適切なタイミングで本線に入ることを心がけましょう。本線に優先権があることを意識し、ウインカーを早めに出して他のドライバーに合流の意図を伝えることも大切です。

参考記事高速道路への合流|安全運転のポイント「クルマ編」|Honda公式サイト

遠くを見て運転する

高速道路では走行速度が速いため、運転者の視野が狭くなりがちです。そのため、遠くを見て運転することを意識しましょう。これにより広い視野を確保し、前方の状況を早めに把握できます。周囲の車の動きや標識、車線変更のタイミングを早期に察知できるようになることで、適切で、落ち着いた対応ができるようになります。

標識や標示を常に意識する

高速道路でも標識や路面の標示が重要な役割を果たします。速度制限や車線変更の禁止区間、出口の案内など、安全運転に必要な情報を見落とさないよう注意を払いましょう。特に、出口が近づく際は早めに標識を確認し、車線変更などの準備を整えることが大切です。

車間距離を十分確保する

高速道路では車間距離を十分に確保することが安全運転の基本です。速度が速いほど停止までの距離が長くなるので、急な減速や車線変更に対応するためにも、前方の車両との間に適切な距離を保つことが不可欠です。特に雨や雪などの天候の悪い環境では路面が滑りやすくなるため、通常よりも多くの車間距離を確保する必要があります。

車線変更時は目視確認を徹底する

高速道路での車線変更時には目視確認を徹底することが非常に重要です。特に高速道路では車両の速度が速く、車線変更は一般道よりも高いリスクを伴うため、周囲の状況を目視で正確に把握することが、安全運転と事故防止につながります。

料金所はどのゲートに入るか迷わない

料金所を通過する際は、事前に現金払いなのかETC払いなのかを確認し、早めに適切なレーンを選びましょう。ETC車載器がある場合はETC専用レーンに向かい、スムーズに通過できるよう準備を整えます。現金払いの場合は、あらかじめ細かい現金も用意しておくことをおすすめします。料金所近くでレーンを迷ってしまうと周囲の車両の迷惑になり、焦りの原因にもなるため、早めの確認が大切です。

高速道路を降りた後の速度に注意

高速道路を降りた後は、一般道の速度に戻すことを意識してください。高速走行に慣れていると、一般道での速度感覚が鈍ることがあります。出口付近で速度を落とし、一般道に入る際には制限速度を確認しながら安全な運転を心がけましょう。

 

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まとめ|しっかりと準備して臨めば高速教習は怖くない

 

高速教習は、運転免許取得の最終ステップとして、多くの人が不安を抱く場面です。しかし、学科教習の復習や体調管理などの事前準備をしっかり行い、高速道路のルールや運転のコツを押さえておけば、高速教習は決して怖いものではありません。

 

また、教習中は教官の指示をよく聞き、本線合流や車線変更、料金所の通過といった操作を一つひとつ丁寧にこなしていくことも大切です。車間距離の確保や標識の確認、遠くを見る意識など、高速道路での安全運転のポイントを実践することで、安全運転につながるだけでなく、今後の運転技術の向上も期待できます。

 

高速教習は単なる試験の一部ではなく、高速道路を安全に利用するための大切な学びの場です。焦らず落ち着いて教習に取り組むことで、卒業後も自信をもって運転することができるようにしておきましょう。

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制作担当 前島 香

株式会社シーズンズ 合宿免許アイランド 編集部

制作担当 前島 香 合宿免許業界での10年以上の経験を活かし、制作業務やコールセンター業務を担当。全国の教習所を訪問し、現場で得た知見をもとに、「合宿免許アイランド」でお客様の役に立つ情報を発信しています。お客様の声に耳を傾け、一人ひとりのニーズに寄り添い、豊富な経験と確かな知識を活かして、教習所選びのアドバイスをいたします。

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